新型コロナ重症化した妊婦が「奇跡を信じたい」 子供の無事願うSNS投稿の数日後に死亡
新型コロナワクチン接種を延期した妊婦。その後に感染し重症化したが、希望は最期まで捨てなかった。
■赤ちゃんの後を追うように…
女性は赤ちゃんが無事なことを祈ったが、診察・治療にあたった医師団は「お腹の赤ちゃんが生き延びる可能性はほぼない」と判断。そこで「妊娠していない患者さんと同じような治療をさせていただきたい」「お腹の赤ちゃんは助からないのです」と女性に宣告するしかなかった。
そして赤ちゃんは、18日に死亡。女性の状態はさらに悪化し、20日に息を引き取った。人工呼吸器をつけてから、わずか4日。医師団も手を尽くしたが、救うことはできなかった。
■慎重であるべきワクチン接種
女性の母親はメディアの取材に応じ、「受け入れがたいけれど、娘が苦しみから開放されたことについては、ホッとしています」と話した。この母親にはもうひとり娘がおり、そろって1回目のワクチン接種を受けたという。
ワクチン接種についてはさまざまな考え方があり、お腹に赤ちゃんがいる女性の中には「大丈夫なのか」と不安に感じ悩んでいる人も多い。主治医にも相談し、意見を聞き、一番納得いく道を選択したい。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)