新型コロナ重症化した妊婦が「奇跡を信じたい」 子供の無事願うSNS投稿の数日後に死亡
新型コロナワクチン接種を延期した妊婦。その後に感染し重症化したが、希望は最期まで捨てなかった。
「お腹の赤ちゃんは助からない」。医師にそう宣告された女性が、赤ちゃんの死後ほどなくして亡くなった。
その数日前にはSNSを更新し「子宮の中にいる赤ちゃんを守ってあげている。そう思っていたんです」と書き込んでいたことを、『People』などアメリカのメディアが報じた。女性はワクチン未接種だった。
■ワクチン接種を延期した妊婦
アメリカで暮らしていた看護師の女性(32)は、夫、そして2歳の娘と幸せに暮らしていた。第二子を妊娠し出産を楽しみにしていたが、新型コロナウイルスのワクチン接種が可能になった時点で、「今は打たない」「延期する」と決意した。
合併症を心配して下した決断だったというが、この女性はその後にウイルスに感染し、8月上旬に入院。この時点ですでに妊娠7ヶ月で、赤ちゃんの性別も判明し、名前も決めてあったという。
■SNSに最後の投稿
お腹の赤ちゃんを心配していた女性は、9日にSNSを更新。「娘を子宮の中で守ってあげているとばかり思っていました」などと書き込んだ。
「今後どうなるかは、私にも分かっているのです」「でもまだ神様を信じている部分もあるし、奇跡が起こるよう祈っているの」とも思いをつづった。