携帯電話の充電器で2歳女児が感電死 日本の電圧は世界で低い100ボルトだが…

感電事故は、命が助かっても長期にわたる治療が必要になったり、重い後遺症が残ることも…。

2021/08/28 13:30

スマホ・スマートフォン・携帯・携帯電話・充電器・充電・コンセント

ブラジルで、幼い女の子が携帯電話の充電器に触れたことが原因で、不幸にも死亡した。親のちょっとした不注意で起きた、悲劇的な感電事故だったという。『G1 Globo』『The Sun』など海外メディアが報じている。


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■突然倒れた2歳の娘

事故は、ブラジル北東部セアラ州のエレレから伝えられた。23日、サラ・アルヴェス・デ・アルバカーキーちゃんという2歳の女の子が自宅で突然倒れ、救急搬送された。親の手元から離れ、1人で好きなように行動しているときの突然の出来事だった。

サラちゃんは心肺停止の状態で運ばれており、医師たちの懸命な蘇生措置にもかかわらず、息を吹き返すことはなかった。

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■電気が流れていた充電器

すぐそばに携帯電話の充電器のコードがあり、プラグがコンセントにさしてあったったことから、サラちゃんの死は感電事故が強く疑われている。

警察は今、サラちゃんがコードの先端にどう触れたのか、口に入れたのか、また、親は常に充電器をコンセントにさしたまま放置していたのかなど、原因について詳しい調査を行っている。この国では昨年、355人が携帯電話に関連する感電事故で亡くなったという。

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■日本の電圧は低いが…

アメリカが110~120ボルト、そして中国、ロシア、アフリカや欧州が220~240ボルトなどと、電圧は世界の各地域で大きく異なっている。ブラジルのセアラ州は電圧が220ボルトで、幼いサラちゃんの体には致命的な電流だったに違いない。

日本は誤って感電した場合のダメージを考えれば、100ボルトはやや安全と言える。それでも幼い子がいる場合、充電器をコンセントにつないだまま放置するのは厳禁。そもそも、興味を引くコンセントが乳幼児の目の高さにあることも要注意だ。


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■死亡や重い後遺症が残る例も

同様の事故は世界各地で頻繁に起きており、バスルームでスマートフォンを充電していて感電というケースも。命が助かっても、長期にわたる治療が必要になる、あるいは重い後遺症が残るということも少なくないそうだ。

ロシアでは一時期、入浴中にスマートフォンを充電しながら使用し、誤ってお湯の中に落とすことによる感電死が少年少女の間で相次いだ。「バスルームのコンセントはシェイバーやドライヤーのため。スマホの充電と使用は厳禁」と大人たちが厳しく注意したと報じられている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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