渡辺大知が演じる“運命の出会い”とは… 「アクシデントは無意識に求めてる」
『初情事まであと1時間』第7話に出演する渡辺大知。役や作品への思い、そして「運命の出会い」について熱く語った。
MBSほかドラマ特区にて放送中のドラマ『初情事まであと1時間』。「可笑しくて切ない 不器用でメンドクサイ、でも愛おしい…十人十色の初情事」を全8話のオムニバス形式で描いていく。その第7話「プラスマイナス、インタレスティング」(大九明子監督)に出演するのが、ミュージシャンであり俳優としても活動している渡辺大知だ。
しらべぇ取材班は今回、渡辺にインタビューを実施。役や作品、そして大九監督や相手役である月子を演じた女優・趣里への印象などを聞いた。
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■嘘みたい話なのに、感情移入できちゃう
―――『初情事まであと1時間』は、恋人たちが特別な瞬間“初情事”を迎える直前までの1時間を描く、1話完結のオムニバスドラマになっています。なかなか攻めたテーマですが、この話を聞いたときの印象はいかがでしたか。
渡辺:情事にいたるまでの、僅かな時間を描いたシリーズができると聞いて、面白そうな企画だなと思いました。その上で、本当に豪華な監督たちが参加されることにもワクワクしました。面識もあって、すごく信頼している大九監督の回に出演させてもらえるっていうのがすごく光栄で、台本を読む前からぜひやりたいと思いました。
―――実際に台本を読んでみた感想は。
渡辺:結構コミカルでファンタジーなお話ではあるんですが、読んでいて親近感がわく。嘘みたいな話なのに、感情移入できちゃうのがすごいなと、大九マジックがかかった脚本だなと思いました。
どうやったら、この脚本をより生き生きとしたお話にできるのか、不安もありましたが、現場で(相手役の)趣里さんがどんな感じでやられるのかが想像できなかった分、ワクワクしました。
■一人ひとりにとっての“恋の匂い”がある
―――原作はコミックですが、撮影前にそちらも読まれましたか。
渡辺:コミックも読ませていただいたんですが、あえて深く読み込みませんでした。原作のタッチというか雰囲気のマネをしようとするんじゃなく、内面の人間臭い部分とか、伝えようとしている“大事な部分”を今回のドラマでも引き継げたらなと思って。
大九さんもそういう想いがあったと思うんですよね。原作のまま具現化しようってことではなくて、人間がやるドラマって形にどうやったら置き換えられるか、すごく考えられていた気がします。映像的にかっこいいとかきれいに見えるようにしていったんじゃないかな。
―――特に印象的なシーンやセリフがあれば教えて下さい。
渡辺:「恋の匂いがしました…」と言う月子に、「チューイングガムの匂いじゃないですか、それ」と陽太が返すシーンは特に覚えてます。大九さんらしいなと思いますし、すごく記憶に残るセリフ。なんか素敵だなって思います。
しかも匂い…ちょっとわかるじゃないですか。“恋の匂い”って無いようでやっぱあるというか。別に“恋”自体に匂いはないはずなのに、一人ひとりにとっての“恋の匂い”がある。それを具現化してくれた気がして。「自分にとっては何の匂いだろう」ってすごい考えさせられる、いいセリフだなって思いましたね。