「川に女性の遺体」の通報で警察出動 連れ帰るのが恥ずかしかった物の正体は…
所有するのは個人の自由だが、それは粗大ごみになる。不法投棄は許されない。
フランスのロワール県にある川で、市民や警察官たちを巻き込んだ騒動が数日前に発生した。イギリスの『Metro』や『EMINETRA』などが報じている。
■川に遺体らしきものが…
17日の昼頃、ロワール県のブリエノンという小さな街で、川沿いの道をサイクリングしていたカップルから警察に「川に遺体のようなものが浮いている」との通報が入った。
ロワール署の警察官と消防署の救助隊員たちが現場に駆けつけると、黒いビニール袋で覆われガムテープでグルグル巻きにされた、女性の体を思わせるシルエットの物体が川に浮いていたという。
■女性の体をしたラブドール
救助隊員たちがその物体を引き上げ、中身を確認してみると、なんとそれはシリコン製のラブドールだった。これには彼らも困惑し、なかには吹き出し、爆笑する者もいたという。
その“女性”は警察が保護することになり、ロワール署に持ち帰るとラブドールの写真を撮影。市民に対して「目撃者からの通報と消防署の救助隊員の協力により、このような物体が川から引き揚げられました。投棄した方は、署まで引き取りにきてください」と呼びかけた。
■「奥さんにバレたんだろ」
このラブドール不法投棄事件に、世間は大爆笑。そしてSNSでは、なぜ投棄されていたのかを想像するコメントが相次いだ。
「ラブドールを保管している警察署って、想像するとウケる」「所有者は取りに来ないよ。“彼女”とはもう破局したんだろう」「奥さんにバレたのかも。奥さんが怒って捨てたのでは?」「体の相性が悪かったのかな」など反応はさまざまだ。
■需要は増加傾向
最低でも8万円はするというラブドール。現在、自粛続きのこのコロナ禍で世界的に売り上げが伸びており、どのメーカーも製造が追いつかない状態だという。
独身男性のためのものといったイメージもあったが、近年ではカップルや夫婦、そして我が子の心身の障害や社会的な孤立を心配した親が購入する例も増えているそうだ。
孤独感を癒やすため人形を抱きしめたいという気持ち、これは決して不自然なものではない。世の中の理解もかなり深まっているという。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)