算数のプリントに書かれた息子へのコメントに父親が憤慨 「この教師をクビにする」
保護者と教師のトラブルが、SNSであっという間に拡散される現代。教師の「やりにくさ」が話題になることも。
ある父親が、息子へ戻された算数のプリントの写真をSNSに投稿した。その内容が親たちの間で議論を巻き起こしていることを、イギリスの『Mirror』や『The Sun』が報じている。
■教師のコメントに憤慨
写真を投稿したのは、7歳の息子の父親だというアメリカ・ペンシルベニア州に住むクリス・ピランドさん。学校から帰ってきた息子に算数のプリントを見せられ、教師からのコメントに思わず怒りを覚えたという。
算数の問題は「3分間に60問中、何問の引き算を解いて正解できるか」といったもので、クリスさんの息子は13問を解いていた。
■「残念です」は失礼
しかしプリントには、教師からの「残念です。3分間で13問しか解けないなんて…悲しいです」というコメントとともに、悲しむ顔のマークが添えられていた。
クリスさんはSNSに、そのプリントの写真を投稿。「これは子供に対しても保護者に対しても、とても失礼だ。俺はこの教師をクビにする! 頑張っている子供たちにこんなコメントしか書けないなんて、教師として失格だ」として、解雇を求めるための署名活動を開始した。
■解雇要求に学校は拒否
その後、クリスさんの訴えは1万5,000名以上もの署名を得たが、学校側はそれを受け入れなかった。
「SNS上の意見を頼りに、雇用や解雇を決めるのではなく、私たちは“事実と証拠”で問題を見極めるべきだ。今回の件も生徒たちにとって何が最善策かを模索し、教師については調査を行う」と答えたという。
この件について、子育て中の親たちからの意見は真っ二つに別れた。
■まるで「先生いじめ」
クリスさんに共感するという人は、「このコメントは、教師としてプロフェッショナルではない」「頑張っている小さい子供に、こんなひどいコメントをする権利など教師にはない」などとコメント。
一方で、「それは親へのメッセージなのでは? SNSに写真を載せてあれこれ論じている時間があったら、子供の勉強を見てあげたほうがいい」「SNSは、誰かを不幸にさせるためにあるのではない。先生に対する“いじめ”みたいな気もする」という意見も。
我が子のために親としてなすべきことは何か。いったん冷静になり、それを考えてみることも大切なのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)