エレベーターへの浸水が首の高さまで到達 パニック映画さながらの写真に大反響

洪水が起きているとき、ビルやマンションのエレベーターを利用するのは非常に危険だ。

2021/08/15 05:30

エレベーター

雹(ひょう)が降るなど、数日間にわたり悪天候に見舞われていたアメリカ・ネブラスカ州の東部。大雨はいたるところに浸水被害をもたらしたが、あるアパートではエレベーターが浸水。

あわや水死というきわどい状況のなか、乗っていた3名が救助されたことを『abc News』『NBC News』など現地メディアが報じている。


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■記録的な大雨で洪水災害

アメリカ・ネブラスカ州東部のオマハ市で、記録的な大雨のせいによって洪水災害が起きた。7日の夜には市内のあちこちで浸水被害が確認されている。

ジョーンズストリートのあるアパートでは、内部に水が入り込んだエレベーターが異常を感じたとして、男女3名を乗せたまま停止。

彼らは携帯電話から911番に電話をかけ続けたが、周囲では地下駐車場の車がすっぽりと水に覆われる、あるいは流されるといった被害が起きており、助けを求めているのは彼らだけではなかった。

【画像】浸水被害を受けたエレベーターの中で水につかりながら救出を待つ人々

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■パニック映画の恐怖そのもの

そうしてる間にも水はエレベーターに容赦なく入りこみ、内部はじわじわと水満たされていった。のちに公開された内部の写真や映像からは、女性が首の高さまで水につかるなど、非常に緊迫した状況が伝わってくる。

エレベーターに取り残された彼らが想像したのは、水を満たしたボックスに閉じ込められるという、悪夢かパニック映画に出てくるような“水死”だったという。

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■男性数名が力ずくで…

レスキュー隊の到着が遅れるなか、1人が同じアパートに暮らし、ビルのメンテナンス作業にあたっている友人に連絡することができた。その男性は、兄弟ほか成人男性を集めてから現場に到着。ロビー側からエレベーターの扉を力ずくで開け、3名はやっと救出された。

九死に一生を得たトニー・ルーさんは『abc News』の取材に応じ、写真や動画を提供。エレベーター内の水かさについては、救出された時点で自分も首まで水につかっていたと話している。


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■1階や地下に安易に下りない

エレベーターを利用した状況について、トニーさんは「午後10時頃、外の被害の様子を知りたくて友人たちとアパートのエレベーターに乗りましたが、ロビーに着いた途端に水が通気口から流れ込んできました」と話している。

大雨による洪水が起きた場合、ビルやマンションのエレベーターを利用して1階や地下の駐車場に向かうことは、停電の可能性もあり非常に危険。まずは報道や市町村の情報から被害の状況を確認するようにし、停電に備えてラジオを持つことも重要だという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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