性感染症の激しい下腹部痛で入院した女性 婚約者の浮気を許すか別れるか悩み相談
女性の体にダメージを与える性感染症。子宮付属器炎や骨盤腹膜炎での下腹部痛ほか、入院に至るケースも。
海外の有名なお悩み相談コーナーに寄せられた内容が、「他人事ではない。誰の身に起きてもおかしくない」として、多くの女性たちの間で共感を呼んでいる。
ある男性と長年愛し合い、婚約し、挙式を控えているという相談者の女性。しかし彼女は最近、難治の性感染症を患い入院した。思い当たる「犯人」はただ1人、“彼”しかいないという。
■5年同棲した男性と婚約
恋愛、結婚、女性としての健康、そして夫婦としての信頼感。このたびイギリスのメディア『The Sun』で好評のお悩み相談コーナー“DEAR DEIDRE”に、なかなか深刻な悩みが寄せられた。
相談者は女性で27歳。29歳の男性と5年間同棲し、人生をともに歩むのはこの人しかいないと互いに確信し、晴れて婚約していた。マンションの1部屋を一緒に購入し、子猫も迎え、幸せをかみしめていたという。
■下腹部痛に苦しむたびに…
ところが最近になって、相談者は難治の性感染症を患い入院した。同棲する前に婦人科系の検査をひととおり受けており、恋人が誰かと浮気して自分に感染させたことが考えられた。問い詰めると、恋人は話をはぐらかしたという。
相談者は「彼とはいろいろな面で相性がよく、人柄も気に入っていました。でも下腹部がひどく痛むたびに、恨めしい気持ちでいっぱいになります」と吐露。恋人にはせめて真摯な態度をと望んでいるが、むしろ関係を解消したほうがよいのかも…と悩んでいるという。
■誠実さに欠ける婚約者
回答者はそんな相談者に、「結婚生活はお互いを信頼できてこそ成り立つもの。彼とは難しいでしょう」とキッパリ。しかも「その調子では、彼はあなたが思っている以上にたびたび浮気していた可能性がありますよ」と警告している。
婚約者を裏切り、痛みに苦しみ入院までしているというのに真実を語らず、誠実さに欠ける恋人は浮気に対する罪悪感がないタイプ。結婚前に大きな欠点を知れたことをむしろプラスに考え、先に進むべきだという。
■あなどれない性感染症
性感染症のうち、深刻な症状や後遺症をもたらすことがあるとされるのは、淋菌感染症、エイズ(AIDS/後天性免疫不全症候群)、クラミジア感染症、ヘルペス感染症、梅毒などだ。
男女とも最も多いのはクラミジア感染症で、女性では異常な帯下、不正出血、かゆみ、排尿痛、子宮付属器炎や骨盤腹膜炎によるひどい下腹部痛で受診し、入院に至ることもある。治療しても卵管の狭さくや閉鎖が起き、子宮外妊娠、不妊症、流・早産を引き起こす可能性が高くなるという。
淋菌感染症では子宮頸管炎に続いて骨盤腹膜炎を発症し、さらに肝臓の周囲にも炎症が広がれば激しい痛みは上腹部にも。しばしば入院が必要になるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)