「行方不明のペットを飼い主の元に」 教師を辞めた女性の新たな取り組みが話題

ペットと飼い主のために、力を尽くす女性。再会した時の飼い主の表情がたまらないという。

2021/08/12 15:30

飼い主・ペット・犬・愛犬

イギリスのある女性が、1つの信念を胸に教員の仕事を辞めてしまった。今は、行方不明になったペットを捜し出し、心配する飼い主の元へ返す活動に尽力しているという。イギリスの『Daily Mail』などが、心温まる話題を報じている。


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■活動は24時間年中無休

イギリスのイースト・ミッドランズに位置するニューアークという町に住むリサ・ディーンさん(52)は、行方不明になったペットと飼い主の懸け橋になりたいと、まったく異なる世界に飛び込んだ。

2児の母親でもある彼女は、教員として長年勤めてきた幼稚園を辞め、数年前に慈善活動団体の『Beauty’s Legacy』を設立。行方不明になったり盗まれたりしたペットを捜し出して飼い主の元へ返すべく、大勢のボランティアとともに、24時間かつ年中無休の体制で頑張っている。

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■成果は700件以上

ボランティアのなかには特殊なドローンを操縦できるスタッフもおり、「たくさんの協力的な方たちに恵まれています」と話すリサさん。1つの案件につき数ヶ月から数年もの時間を費やすこともあるなか、これまで700人以上の飼い主を支援してきた。

捜索の対象は犬や猫だけではなく、爬虫類、オウム、ポニー、亀など多岐にわたる。近年では、ペットが盗まれるケースが相次いでおり、ある猫は埋め込まれていたマイクロチップが取り除かれてしまったため、発見まで約1年を要したそうだ。

そんななかリサさんたちは、5年ものあいだ飼い主と離れていたペットも見つけ出したという。

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■捜索時は変装も

犬においては、ある飼い主から「行方不明になった」と連絡が入った場合、リサさんは最初に、その犬の写真や特徴を示すチラシを作成して街中に貼る。

そして「似たような犬がいる」という連絡が飛び込むと、その犬が乗った車のナンバーや、散歩を終えて戻った自宅などの情報から、徐々に犯人あるいは転売された新しい飼い主の身元を割り出していく。

こうして私立探偵のような行動をとることも多いため、リサさんはウィッグやメガネなどを使い、毎回変装をするそうだ。


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■ペットの値上がりも一因

これまでの捜索の成果は、約50パーセントだというリサさん。ペットは転売されるか繁殖目的で飼育されていることがほとんどで、粗末に扱われ、不健康な状態で発見されるケースも少なくないそうだ。

ペットの販売価格の値上がりが続く状況も、そうした犯行を助長しているという。

リサさんはメディアの取材に「被害をなくすためにも、価格のむやみな上昇を許してはなりません」「大切な家族であるペットを盗む行為は、人間を誘拐するのと同じ罪として裁かれるべきです」と話している。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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