恋人による娘への暴行を黙認した母親 12歳少女の出産で明るみになり両者逮捕に
少女にとって頼れる相手は母親だけ。しかしその母親は、性犯罪常習者の味方だった。
アメリカ・オクラホマ州で数週間ほど前、常識では考えられない年齢の少女が赤ちゃんを出産した。病院の連絡を受けた警察が、ただちに捜査を行ったことをFacebookで明らかにしている。『Fox23 News』など海外メディアが報じた。
■12歳の少女が出産
オクラホマ州のタルサ警察が7月29日、12歳の女の子が赤ちゃんを妊娠・出産したことに絡む事件について、Facebookに投稿した。
こうした低年齢での妊娠・出産は、ほぼ全例が性的暴行被害によるものと考えられている。そこで出産があったヒルクレスト・サウス病院から連絡を受け、タルサ警察は少女に近い大人たちについて調査をスタートさせたという。
■誰もが「母親は何をしていた」
月経が止まり、お腹が徐々に大きくなっていく少女は、なぜ病院に連れて行ってもらえなかったのか。低年齢での出産という衝撃的な事実にも、なぜ家族は警察に性犯罪被害を訴えなかったのか。誰もが抱いた疑問を、タルサ警察はさっそく母親のデジリー・カスタネーダに向けている。
デジリーはスーパーマーケット『ウォルマート』でパートタイマーとして働いており、少女の父親とはすでに破局。フアン・ミランダ=ハラという24歳の男と新たに交際していたことがわかった。
■男は関係をSNSで自慢
デジリーは、かなり年齢が離れている恋人フアンのわがままを全て許していた。自分の12歳の娘に性的欲求を覚えることもその1つだったが、嫌われたくないため、娘が嫌がっているにもかかわらず、フアンがその体を触ることを黙認していた。
一方、この男は少女との関係をSNSで自慢。妊娠後期になるとベビーシャワーが催されたが、育児グッズもそろうと赤ちゃんの親になることを喜び、その写真を投稿するという愚かさだった。
しかし別件の性犯罪について12年間の服役生活に入り、その後にこの事件が明るみに出たため、少女に対する強姦容疑は追訴になるという。
■相談相手も逃げ場もない環境
少女にとって頼れる相手は母親しかいないにもかかわらず、母親は性犯罪常習者を自宅に連れ込み、その味方だった。こんな恐ろしい環境に置かれ、逃げ場すらなかった少女。母親のデジリーは、ネグレクトおよび性的虐待の容疑で逮捕されている。
母親にもおそらく有罪判決が下り、身柄は刑務所へと送られると考えられている。今後、子育てがある少女に対し、血のつながった父親とその親族は、必ずや温かい手を差し伸べてほしいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)