菅首相が負けられないため過熱する横浜市長選 山中竹春元教授がフェイクニュース被害
東京五輪の閉会式にあたる8月8日が告示日の横浜市長選挙が加熱している。
■藤木氏らへも質問
だが、上記の理由で週刊誌が真っ赤なウソを書くことはないと思い、特派員協会で藤木会長に記事の感想をぶつけた。
2日に開かれた日本共産党の小池晃書記局長の会見では記事をもとに、田中角栄首相の頃から政界を取材する大御所・堀田喬カメラマンも質問した。小池氏は「事実関係を山中陣営や立憲民主党に聞いている」と述べるにとどめた。
しかし、筆者が事実関係を調べたところ、完全なフェイクニュースだと確信するに至った。
■大学ハラスメント委員会に告発事案は0件
まず、文部科学省の指示に従って、各大学はハラスメントに関するガイドラインを作成・実施し、ハラスメント委員会を設けている。山中元教授が務めた横浜市立大学も例外ではない。
むしろ、公立大学だから、私立に比べてハラスメント対策はより厳しい。筆者の取材に大学側も「ハラスメント対策は厳正に行っている」と答えた。
ところが、大学側・大学関係者にあたったところ、驚いたのだが、「ハラスメント委員会に山中元教授を告発したケースは1件もない」というのである。パワハラ常習者ならばハラスメント委員会に告発されるし、深刻なケースであれば山中氏に処分が下っている。