メキシコ駐在時に20人超を性的暴行 プレイボーイで鳴らした米国元外交官に終身刑か
外交官としてあるまじき恥ずべき行為。アメリカ政府はその裏切り行為を徹底糾弾していくという。
在メキシコ米国大使館に駐在し、大変なイケメンで鳴らしていた外交官の男。ところが現地では夜遊びに明け暮れ、薬物を盛っての性的暴行まで働いていた。
アメリカ国籍の45歳の男が今、終身刑に直面していることを『Sandiego Union Tribune』『California News Times』など海外メディアが報じている。
■捜査に気づくと逃亡
メキシコシティにある在メキシコ米国大使館。そこに長年にわたり駐在していた外交官の1人が、薬物を盛って性的暴行を働いていたことが発覚し、逮捕・起訴されていた。
男はカリフォルニア州サンディエゴ郡ラ・メサ出身のブライアン・ジェフリー・レイモンド(45)。昨年、事件の捜査が始まったことに気づいてメキシコから逃亡し、同時にアメリカ政府からも解雇されていた。
■助けを求めた裸の女性
事件が明らかになったのは2020年5月、警察に飛び込んだ1本の通報だった。アメリカ政府がメキシコシティに所有している駐在員向けの官舎のバルコニーから、裸の女性が外に向かって大声で「助けて」と叫んでいたというのだ。
外交官とあってメキシコの警察も捜査には細心の注意を払い、動かぬ証拠を集めてから米・連邦捜査局(FBI)に連絡。被害にあった女性はFBIの聞き取りに、「レイモンドに手渡された飲食物をとった後、眠ってしまい、全く記憶がないなかで強姦された」と証言したという。
■「政府や国への裏切り」
女性たちへの聞き取りに並行し、FBIはレイモンド被告の所有する電子デバイスをすべて調査。それらには、意識なく倒れている成人女性20人以上の裸の写真が約500枚、そして彼女たちの体を愛撫する自身の動画が保存されていた。日付は最も古いもので、2006年にさかのぼるという。
米国司法省刑事部は、「アメリカ政府や国を裏切る行為。国を代表する政府職員として海外に派遣されているという自覚を、完全に忘れている」と強い憤りを示している。
■被害者は最低でも23人
大変なイケメンであることを武器に、夜遊びに余念がなかったというレイモンド被告。23日にはカリフォルニア州の連邦裁判所に出廷し、有罪答弁を行った。
メキシコシティでは最低でも23人(メディアにより24人との報道も)の女性が被害を訴えており、裁判ではその1件ずつについて性的虐待・暴行、および薬物の不正使用という重罪に問われることになる。
有罪判決が下った場合は日本円にして約2,700万円の罰金、さらに被告の年齢を考えると、一生刑務所から出られない懲役刑が下る可能性があるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)