携帯没収に反発し家出した13歳少年は凍死 お仕置きの難しさに悩む保護者たち

多感な年頃の我が子のしつけやコミュニケーションに、悩む保護者は多い。甘すぎても厳しすぎてもだめだ。

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アメリカの子育て掲示板では、家出の後に行方不明となり、遺体で発見されたアイオワ州の13歳の少年の死について、たびたび話題になることがあるという。家出は携帯電話を没収した両親への反発とみられ、衝動的かつ自暴自棄な行動は、少年自身をどんどん危険な方向に追い詰めていたのだ。


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■携帯電話を没収

アイオワ州マーシャル郡で、家族とともに暮らしていたコーリー・ブラウンくん。マーシャルタウン警察は今から2年半ほど前、Facebookを通じて人々にその死の真実を伝えていた。

2019年1月20日、両親に生活態度について叱られた当時13歳のコーリーくんは、携帯電話を没収されてしまった。そのお仕置きが厳しすぎるとして、コーリーくんは猛反発。家を飛び出してしまったという。

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■悪天候のなか戻らない息子

外は暴風雨で間もなく雪に変わるという悪天候にもかかわらず、コーリーくんは一向に自宅に戻らなかった。両親は息子に連絡しようとして、はたと気づいた。携帯電話は自分たちが取り上げていたのだ。

いよいよ心配になった両親は、マーシャル郡保安官事務所に捜索願を提出。着用していた服装や愛用の帽子について示し、有力な目撃情報に1,000ドル(当時の日本円で約11万円)の報奨金を支払うことを約束した。

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■事件性は否定

警察・消防やボランティアなど、14にものぼる組織による捜索活動が行われたが、1月25日午前10時45分ごろ、コーリーくんはひと気のないところで遺体となって発見された。その後の司法解剖では、殺人事件を疑うべき要素は確認できなかった。

当時の気温は0度。強風が吹き荒れるある夜、23時すぎに独りで歩くコーリーくんを見かけたとの情報があることから、飲食もせず歩き回り、厳しい寒さのなかで衰弱死したと考えられるという。


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■難しい年頃の子供たち

夜を徹して捜索活動にあたってくれた全ての人々に、心からの感謝を表明した遺族。それと同時に、息子の携帯電話を没収したことを悔い、自分たちを強く責めてしまうと明らかにしていた。

親は我が子を心から愛し、将来を案じるからこそ時に厳しくしすぎることがある。コーリーくんの死は、通っていた学校の生徒や職員、そして多感な年頃の我が子とのコミュニケーションに悩む保護者たちに、さまざまな面でショックを与えた。

教育委員会から特別に配置された数名のカウンセラーが、生徒や保護者の心のケアに当たったという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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