5年にわたり父親の性的虐待を受けた娘 継父の告発でようやく事件が明るみに
10歳の頃から、約5年。実父に虐待され苦しんだ少女が、母親の再婚相手である継父に事実を伝えた。
「秘密をバラしたら、おまえは親を失うことになる」。幼かった娘は父親の“脅し”を信じ、誰にも救いを求めることができなかった。その娘が継父に相談したことを機に事態が急展開したことを、『AsiaOne』など海外のメディアが伝えている。
■父の所業に耐え続けた娘
2010年のこと、シンガポールで暮らす少女(当時10)は、小さな寝室で家族と体を寄せ合って寝る質素な暮らしをしていた。
実父(46)はどんどん成長する少女に興味津々で、家族が寝静まるのを待って体を触るように。エスカレートする実父を少女は止めようとしたが、実父は執拗(しつよう)だった。
その翌年には寝室が複数あるアパートに引っ越したが、今度は両親の仲が険悪に。そこで母親が別の部屋を寝室として使い始め、少女は実父と同じベッドで眠るはめになってしまった。
「バラせば、父親を失うはめになるんだぞ…」。父親のそんな脅しを受けて不安をつのらせた少女は、虐待に耐えるしかなかった。
■両親の離婚でさらなる悲劇
冷え切った結婚生活を経て、少女の両親は2012年に離婚。子供たちの養育について話し合いがもたれたが、少女については実父のもとに残ることになってしまった。
その後も続いた虐待に耐えかねて母親が暮らす家に逃げ込んだこともあったが、約5年続いた虐待被害についてはなかなか打ち明けることができなかった。
少女の母親は、離婚を経て再婚。それを機に継父になった男性は、少女の様子を気にして「悩みを抱えているのではないか」と心配するようになった。