10代少年が離陸寸前の機内でいたずら写真送信 全乗客と乗員が避難する事態に
便利なエアドロップ機能だが、今回のような事件に発展する場合も。設定には十分な注意を…。
離陸間もない飛行機で、乗客の10代少年がいたずら写真をわざと送信し、全ての乗客乗員が避難する事態へと発展した。アメリカの『Forbs』や『Newsweek』などが報じている。
■拳銃の写真が…
22日、カリフォルニア州サンフランシスコからフロリダ州オーランドに飛行予定だった、ユナイテッド航空の2167便。全乗客の搭乗を終え、離陸準備に入っていた。
しかし、iPhoneを使用していた複数の乗客に、突然1枚の拳銃の写真がAppleのエアドロップ機能を介して届いたという。
■「テロだ」と騒ぎに
驚いた乗客たちは、「この飛行機でテロが発生する可能性が」と客室乗務員に訴え、周りの乗客にも情報が広がり、機内は一気にパニックに陥った。
客室乗務員がただちにコックピットに連絡すると、機長は全ての乗客乗員に避難に入ることを説明。指示に従い、全員が降機となった。
■レプリカの拳銃
その後、問題の写真を送信した「犯人」が10代の少年であったことが判明。拳銃はレプリカであることもわかったが、空港職員はテロ行為ではないことを確認する必要があった。少年をはじめ全乗客の身体や持ち物の検査を行い、飛行機の中も捜索。拳銃らしきものは発見されなかったという。
その後、少年を除く全乗客が再び飛行機に乗り込み、2167便は3時間遅れでオーランドに到着した。
■便利なエアドロップだが…
AppleのiPhoneやiPadを使用する人が多用している、エアドロップでの写真やファイルの共有。これは大変便利な機能だ。
連絡先リストに登録されている個人同士でのやりとりのほか、仕事など大勢のメンバーとファイルを共有する必要がある人は、送受信の対象を「全員」に設定していることも。その場合は、こうしたミスが起きないよう注意が必要だという。
離陸直前というタイミングもあり、今回のケースはいたずらを目的に、故意に「全員」に写真を送信したと考えられ、少年に対しては厳しい取り調べが行われた模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)