新型コロナ濃厚接触者になった人が語る 隔離生活で「本当に必要になるもの」
「濃厚接触者としての自宅待機でさえ、想像していたよりずっと精神的にキツかった」と話す。
“コロナ禍”を1年以上過ごし、緊急事態宣言が発出されても買い溜めに走る人も見なくなり、我々も冷静に行動できるようになってきた。
しかしその一方で、危機感が薄れているのも事実だ。しらべぇ編集部では、「濃厚接触者」となり、2週間の自宅待機生活を経験した人から話を聞くことができた。
■ある日突然、生活が一変する
昨年から会社でもテレワークを徹底、自身もできる限りの対策を行なってきたというAさん(20代女性)。
しかし、ある日「(子供の名前)さんの周りで陽性と診断された方がいるので、◯日に集団検査を受けて下さい」という電話を受け、その瞬間から生活が一変してしまう。
幸いにもPCR検査の結果は陰性だったが、集団検査の結果、保健所から「濃厚接触者」とされ、子供は学校も出席停止、健康観察をしながら2週間の自宅待機生活が始まった。
■世間から孤立する不安な2週間
「濃厚接触者としての自宅待機でさえ、想像していたよりずっと精神的にキツかった。防ぎようのない所で感染し、未知のウイルスと闘病する恐怖や不安は計り知れません…」とAさん。
窓の外では、子供たちの笑い声が聞こえ平和な日常が流れているが、自分たちだけ世間から孤立している、何とも言えない孤独感もあったという。
テレワークができない職種の人であれば生活への不安も大きく、Aさんは「とにかく精神面のケアが重要」と感じたと話す。