集合写真にみる最悪な男女差別 女子ビーチハンドボール選手の「ノービキニ」騒動
なぜ女性アスリートだけがビキニを…。高い露出度で男性の集客につなげようという魂胆なのか。
今月18日まで開催されていた『ビーチハンドボール欧州選手権2021』で、敢えてショートパンツを着用して試合に出場し、罰金を支払っていたノルウェー女子ビーチハンドボールの選手たち。
SNSでは今、「なぜ女性アスリートだけ、下半身に視線が集中するような姿をさせられるのか」と疑問をぶつける彼女たちを支持する声が、世界中から寄せられている。
■国際連盟による規定
ビーチハンドボール女子のユニフォームについて、国際ハンドボール連盟には「ボトムスのサイドは10センチ以内(ビキニ)」という規定があるとのこと。
欧州ハンドボール連盟懲戒委員会から、それに違反していると咎められたノルウェーの女子チームは、選手それぞれが150ユーロ、合わせて1,500ユーロ(約19万5,000円)の罰金を支払い、ハンガリー戦に臨んだ。失格はやはり避けたかったという。
■世界から多くの支持
数年前から欧州ハンドボール連盟に対して「恥ずかしい」と抗議を繰り返していた同チームは、彼らの怒りを買うことを覚悟したうえでショートパンツを着用していた。罰金命令には応じたものの、「ビキニは激しいスポーツには適さない」と今なお全く納得していない。
ノルウェー文化・平等省(Minister of Culture and Equality)のアビド・ラジャ大臣も「それで罰金をくらうとはバカげている」とTwitterで批判。フランス、スウェーデン、デンマークなどが、ノルウェー女子チームの決断を大きく支持していることもわかった。
■インスタには感謝の言葉
ノルウェー・ビーチハンドボール女子のチームは、インスタグラムに「norwaybeachhandballwomen」というアカウントを持っており、ショートパンツ姿を披露した写真には、「安心してプレーに集中できますね」「ハードな動きがあるのに面積の少ないビキニを強制する意味がわからない」といったコメントが。
最新の1枚でチームは、#letthemwearshorts(彼女たちにショートパンツを穿かせてあげて)というハッシュタグとともに、「今回はメダルこそ逃しましたが、ビキニではなくショートパンツでプレーできたことに満足しています。ナンセンスな規定が早くなくなりますように」とあり、サポーターへの感謝の気持ちがつづられた。
■Twitterは大炎上
この件についてはTwitterでも大炎上。女性ユーザーを中心に、「男の視線で集客につなげたいってこと?」「異様な角度で追うカメラも不快だった」という声が目立った。
また、19日にユーザーの@LadyThal1aさんが紹介したノルウェーチーム男女の集合写真が大変な注目を集めている。左側の男子たちに比べ、右側の女子たちの露出度は3倍ほど多いのだ。
これには、明らかな男女差別だという批判が続出。男性ユーザーからも「スポーツをする女性に何を求めてるんだ」といった呆れたコメントが寄せられ、現時点で500 件を超えるリツイート、1,500件を超える「いいね」がついている。
Notice the difference in what men and women are allowed to wear? Yeah, #metoo… pic.twitter.com/vxiRLy0cda
— ❤ 🐶🐾🐾 (@LadyThal1a) July 19, 2021
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)