女装癖と性的嗜好丸出しの写真を見られ… 羞恥に耐えかねた父親が13歳息子を殺害
自身についての破廉恥な動画や画像が、もしも思春期の我が子に見つかってしまったら…。
アメリカ・コロラド州で8年前、父親が中学生の息子を殺害するという事件が起きた。いよいよ16日にその裁判が始まったが、じつに意外かつ身勝手な犯行動機が法廷で明らかにされ、波紋を広げている。『Denver Post』『WGNO/abc』など海外メディアが伝えた。
■「野生動物に襲われたかも」
コロラド州ラプラタ郡デュランゴ市で2012年11月、当時13歳だったディラン・レッドワインくんが行方不明となった。その後、自宅からかなり離れた複数の地点で体の一部が2013年に、また2015年に頭蓋骨が発見されていた。
当時、父親のマーク・レッドワイン(59)被告は「クマかマウンテンライオンに襲われたのかもしれない」などと話していたが、司法解剖では、頭蓋骨にある傷から鋭利な刃物を用いた殺人事件の疑いが出てきた。
■離婚後ひとり暮らしだった父親
そんな中、ディランくんの兄であるコーリー・レッドワインくんが警察に「父が犯人です」と証言。車にあった血痕とディランくんのDNAが一致したことから、ワシントン州に転居していたマーク被告は、第二級殺人および児童虐待の容疑で逮捕・起訴された。
その犯行動機は、あまりにも身勝手なものだった。両親が別れて以来、ディランくんとコーリーくんは母親と暮らしながら、時おり父親の家に泊まりにいく生活を送っていたが、2012年11月19日、ディランくんは父親宅で図らずも衝撃的な写真を発見した。
■父親は女性の下着姿で…
その写真とは、マーク被告が女性用の下着を着用したり、幼い子のような表情で、オムツにした大便を手に取って食べたりという、にわかには信じがたいものだった。
兄コーリーくんは警察に、特殊な性的嗜好を思わせる写真にショックを受けたディランくんが、父親に率直な疑問と不信感をぶつけたことを説明。これを受け、マーク被告は「息子に自分の写真について追及され、思わず頭に血が上り殺してしまった」と供述したという。
■陪審員は有罪の評決
『デンバー・ポスト』紙・電子版が報じたところによれば、裁判はラプラタ郡裁判所で16日にスタート。ディランくんの母親エレイン・ホールさんが傍聴席で涙を流しながら見守るなか、陪審員は有罪の評決を下した。量刑は10月8日に裁判長から言い渡されるという。
人の記憶を消すことは難しい。撤回もできない。自身に関する破廉恥な動画や画像を所有している人は、我が子に見られないよう気をつけるべきだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)