難治性のしゃっくりで入院したブラジル大統領 「飲み薬が原因かも」とコメント
ある種の薬剤が、しゃっくりを誘発することがあるという。そんな大統領の話が「初耳」と話題だ。
ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領(66)が今、腹部の不調を訴えて入院している。
2018年9月に暴漢に腹部を刺され、大きな手術が繰り返されたことから、その後遺症の可能性が心配されているが、「しゃっくりが止まらない」と訴えていたといい、本人が自覚している原因にも大きな関心が寄せられている。
■腹部を刺された後遺症?
腹部の不調につき、最初は首都ブラジリアの軍立病院で処置を受けていたという、ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領(66)。
しかし大統領選のキャンペーン中だった2018年9月、ジュイス・デ・フォーラ市で左派政党の元党員に腹部を刺され、それ以降、大変な手術が繰り返されてきた。その後遺症で緊急入院が必要になる可能性も考え、数時間後にはサンパウロ市の病院に転院となったという。
■歯科の手術後からしゃっくり
サンパウロの病院で詳しい検査を受け、そのまま入院したボルソナーロ大統領について、『Metro』など英米のメディアは「ここ数週間、さまざまなシーンで話すことに苦労している様子だった」「本人は10日間しゃっくり(吃逆)が止まらないと訴えていた」と報道。
7日の『ラジオ・グァイーバ(Radio Guaiba)』のインタビューでは、歯科の手術を受けた後にしゃっくりが始まったことを自ら話していた。
■処方薬に誘発されたか
続いてボルソナーロ大統領は、「そのときに処方された数種類の薬に、しゃっくりを誘発するものがあるらしいです」と説明した。
しゃっくりを誘発する要因のひとつに薬剤がある、という事実を知る人はほとんどいないとみえ、「これは初耳だった。いい情報だ」と話題になっている。
■服用薬について医師に相談を
『Wiley Online Library/日本救急医学会雑誌』によれば、ステロイド、ニューキノロン系抗菌薬、抗腫瘍薬など、GABAの拮抗作用をもつ薬剤や痙攣誘発性のある薬剤は、「薬剤誘発性吃逆」の原因となり得ることがわかってきたという。
慢性的に続く難治のしゃっくりを自覚した際は、新しく服用するようになった薬を確認し、医師に相談することが大事だ。その薬剤の一時中止や、他の薬に切り替えて治るか様子を見ることが多いという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)