チューブトップとショートパンツ姿で搭乗拒否された人気モデル 「普通の格好」と激怒
かっこいい筋肉に人々は目が釘づけに。職業柄、露出への抵抗がなかったのかもしれない。
フィットネス界のインフルエンサーとして活躍している女性が、飛行機に乗ろうとしたところ、露出が多いとの理由で搭乗拒否にあった。「夏なんだし、誰もがこんな格好で旅行をするのに」と激怒していることを、イギリスの『Daily Mail』など海外メディアが報じている。
■「露出が多いので…」
アメリカ・テキサス州に住むボディビルダーで、フィットネスモデルとしても活躍しているデニス・サイビナーさん(26)。彼女は8日、フロリダ州マイアミで開催されたフィットネス向けのビキニショーに出演するため、アメリカン航空のフライトを利用しようとした。
しかし、空港のカウンターで搭乗を拒否されてしまった。彼女の服装について「子供連れの家族も搭乗するなか、露出が多いのは好ましくない」と航空会社が判断したという。
■行き先は常夏のビーチリゾート
その日、ブラウンのチューブトップにデニムのショートパンツという姿だったデニスさん。インスタグラムのストーリーズで写真を公開し、「このスタイルが“裸のようだ”と言われたわ。信じられない! ここはアメリカよ」と怒りを爆発させた。
この写真を見た世間の人々からは、「アメリカではこんな服装ざらにいる」「航空会社がそんな対応をするなんて」「北国に飛ぶならまだしも、湿度90%越えの常夏のビーチリゾートに行くのだから」といったコメントが並んだ。
■トルコ人初のタイトル取得
女性への偏見がいまだに根強いトルコで生まれ育ったデニスさんだが、彼女はトルコの女性としては初となるIFBB(International Federation of Bodybuilding and Fitness=国際ボディービルダーズ連盟)の覇者であり、インスタグラムのフォロワーは100万人を超えるほどの人気だ。
しかしトルコでの女性差別問題に苦しめられ、数年前にアメリカに移住してきたという。
今回の騒動について、デニスさんは「女性らしさをアピールするスタイルは好きですが、それで周囲の人を不快にさせるつもりはありません。ふさわしくないスタイルくらい、自分でも分かっています」と話している。
■じつは素足もNG
一方、アメリカン航空はメディアの取材に、「当社はマスク着用義務や飲酒の規定を守らないお客様のほか、周囲を不快にさせるような服装や、素足のお客様には搭乗をご遠慮いただいております。デニスさんには事情を説明して着替えをお願いし、異なるフライトをご利用いただきました」と話している。
胸の谷間もあらわな薄着の女性も多いアメリカだが、乗客のなかには露出を禁じる国々、嫌う宗教や家庭環境にある人々も大勢いる。日々、さまざまな問題が勃発し、対応しなければならない航空会社の苦労は絶えないのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)