「飛行機から降ろせ」と非常口を叩き… 乱心の乗客が粘着テープで拘束される
墜落や乱気流、ハイジャックやテロも怖いが、理性を失う客も怖い。ある機内で起きたトラブルの全容とは…。
空の旅の最中に乗客が大暴れし、客室乗務員や他の客に大変な迷惑をかけた。その様子や乗務員らの対応について、『New York Post』などアメリカのメディアが報じている。
■機内でトラブル発生
6日、ダラス・フォートワース国際空港からノースカロライナ州に向かう飛行機が、定時より数時間遅れて飛び立った。しかしそれから約1時間が経過したころ、客室乗務員たちがいきなり慌ただしく動き始めた。
午前1時半ごろだったにもかかわらず機内照明をオンにし、トイレの使用も不可に。突然のことに動揺した乗客たちは、ある女性客が大騒ぎしていることに気がついた。
■客室乗務員らが必死に対応
「皆様、どうか立たないでください」とパイロットが機内アナウンスを流すいっぽうで、複数の客室乗務員が暴れる女性客の対応に尽力。ドアをこじ開けようとする、さらには乗務員に噛みつき「降ろしてくれ」と騒ぐ女性客を座らせることに成功した。
その際、乗務員たちはやむを得ず粘着テープを用いて女性客の口をふさぎ、動けないよう座席に固定したとのこと。これに驚いた客もいたが、それほど女性客の荒れかたはすさまじかったようだ。
近くに座っていた乗客たちに事情を聞かれた客室乗務員は、「お客様が飛行機から出たいと言い始めたのです」「非常口に行きバンバンとドアを叩き始めてしまいました」と説明したという。