コロナ禍で人気のキャンプはクマに注意 テントから引きずり出される死亡事件も
クマが現れ、就寝中の女性に食らいついた。騒ぎに気づいた仲間が救おうとしたが、手遅れだった。
キャンプを楽しんでいた女性が、あまりにも悲惨な最期の瞬間を迎えてしまった。熊に襲われた女性の悲劇的な死について、『New York Post』などアメリカのメディアが詳しく報じている。
■大自然を満喫していた女性
アメリカ・カリフォルニア出身のリア・デイヴィス・ローカンさん(65)が、仲間たちと自転車に乗り旅に出た。長距離を移動しモンタナ州の小さな町に到達したローカンさんたちは、テントの中で休むことにした。
仲間2名はひとつのテントに、そしてもうひとつにローカンさんが入り眠ったが、しばらくするといきなりクマ(ハイイログマ)が出没。目を覚ました3人は震え上がったが、クマも驚いたのか、あわててその場をあとにした。
「食べ物が狙いだったのかもしれない」。そう考えたローカンさんたちは食料をテントの外に出し、再び眠りについた。
■またしても現れたクマ
そのわずか数時間後、クマが再び出没。このときはローカンさんのテント内に侵入し、いきなり襲いかかった。騒音と悲鳴に驚いた仲間が様子を見に行き、念のため持っていたスプレーを噴射してクマを撃退。その後にローカンさんの蘇生を試みたが、すでに手遅れの状態だった。
クマはその晩、よほど腹をすかせていたらしかった。ローカンさんを襲う少し前には、キャンプ場の近くにある鶏舎に出没し、ニワトリを食い散らかしていたことも判明している。