滑走路に向かう旅客機から緊急脱出? 覚せい剤漬けの男が乗客の声でパニックに

覚せい剤使用でパニックを起こした迷惑男。覚せい剤の恐ろしさが伝わってくる。

2021/07/10 06:45

飛行機・旅客機・緊急脱出口・出口

滑走路に向かってゆっくりと進んでいた離陸前の飛行機で、1人の男がドアを開けて飛び降りようとする事態が発生した。男はその数日前から、ロサンゼルスで覚せい剤を使用していたことがこのほど明らかにされた。『LAD BIBLE』などの海外メディアが報じている。


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■移動中の機内で…

事件は6月25日、アメリカ・ユタ州のソルトレイクシティに向け、ロサンゼルス国際空港から飛び立つ予定だったユナイテッド航空の旅客機で起きた。

機体は離陸の準備が整い、ゆっくりと滑走路へ向け移動中だった。しかし突然、メキシコ出身のルイス・アントニオ・ビクトリア・ドミンゲスという33歳の男が、何やら叫びながらパニックを起こし、ドアを開けて飛び降りようとしたという。

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■覚せい剤を入手

ドミンゲス容疑者は6月22日、メキシコのカボ・サンルーカスからロサンゼルス国際空港に到着し、ソルトレイクシティ行きの旅客機に乗り継ごうとした。

だが、ちょうど良い時間帯のフライトがなかったため、ロサンゼルス市内のホテルに少し滞在することにして、ビールと覚せい剤のクリスタルメスを入手。その後2日間に渡り、覚せい剤漬けで過ごしていたという。

6月24日にもソルトレイクシティ行きの旅客機に乗ろうとして遅刻し、「ロサンゼルス市内をブラつき、時間をつぶしていた」などと供述している。

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■乗客の会話でパニックに

翌日も、最初に予約していたフライトを逃し、午後のフライトに振り替えてもらったドミンゲス容疑者。午後6時30分離陸予定の旅客機についに乗り込み、指定された座席についた。

そこで、覚せい剤による多幸感が消え、ぐったりとなる「カムダウン」と呼ばれる状態になり、眠気も襲ってきた。

ところが周りの乗客がソルトレイクシティとは別の都市の話をしていることに気づき、いきなりパニック状態に。機体が動き出したにもかかわらず、シートベルトを外して制止する客室乗務員を押しのけ、コックピットのドアを叩き続けた。


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■「覚せい剤漬けの毎日」

コックピットのドアが開かず、ドミンゲス容疑者は機内のドアを無理やりこじ開け、緊急脱出用スライドから滑り降りようとしたところで、乗客たちに取り押さえられた。

客室乗務員により身柄は空港警察に引き渡されたが、動機について警察には「ロサンゼルスでは覚せい剤漬けだった。周りの乗客たちが笑いながら別の都市の名の話をしているのが聞こえて、焦ってしまった」と話している。

ドミンゲス容疑者は旅客機の安全な運行を妨害した罪に問われており、有罪判決なら最大20年の懲役刑が下される可能性があるという。

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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

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