カレーに使うのは豚肉・牛肉論争に終止符? 『ケンミンSHOW』の徹底調査が話題
『秘密のケンミンSHOW極』では東西の”カレー論争”がテーマに。使用する肉によって地域差が?
8日放送の『秘密のケンミンSHOW 極』(日本テレビ系)では、「カレーライスの地域性」がテーマに。使用する肉の違いが、視聴者のあいだで話題になっている。
■東西の境界線はどこに?
以前番組では、関東は主に豚肉、関西では牛肉を使うと紹介。東京の場合、ビーフカレーやチキンカレーなど種類はあるものの、基本的にはポークカレーが多く、これに対し大阪府民が「ありえへん」などと反発し、盛り上がりを見せていた。
その際「どの地域を境に肉の種類が分かれるのか」との調査が行われ、結果、ほとんど真っ二つに分かれるのが、三重県桑名市長島町だと判明。
専門家の解説では、同町付近に木曽三川と呼ばれる大きな川が流れていて東西の交通を遮断しているため、双方の文化が入り混じっているということだった。
■「桑名カレー」が爆誕
当時の放送から月日が経った現在、番組では同町を再取材。現在も肉の種類は分かれているのかと調査を行ったところ、やはりいまでも、豚と牛でほとんど等しく分かれているようだ。
また調査を進めていくと、なんと前回の放送を機に「桑名カレー」なるものが誕生していると判明。双方の良いとこ取りをしようということで、豚と牛の両方が入ったご当地カレーが開発されたそうだ。
■鶏肉を推す声も
今回の放送はネット上に反響を呼び、視聴者からは「長島町、カレー愛がすげえ」「桑名カレー食べてみたい」といった声や、「そもそも鶏はなしなの?」「チキンカレーもうまいぞ」といったコメントも見られた。
さらに番組では、東西で肉の種類が分かれた経緯を、歴史的な観点から解説。まず、その最大の要因は「西が公家社会、東が武家社会だったことにある」のだそう。
詳しくは「西の公家は移動手段や農耕用に牛を飼育、お役御免となった牛は食用に転用された」「東の武士は軍事用に馬を飼育。しかし馬肉は固いため定着せず。(中略)関東大震災以降、養豚ブームが起こり豚肉文化は一気に東北まで拡大」とのことだ。
■6割「カレーには牛肉」
ちなみに、しらべぇ編集部が全国20~60代の男女1,342名を対象に調査を実施したところ、60.7%の人が「カレーに入れる肉は牛肉」と回答。豚肉派は39.3%という結果となっている。
前回放送時は、スタジオも含め「〜肉はありえない」と、関東関西で互いに一歩も譲らない雰囲気だったが、今回はその成り立ちの解説などもあったことで、その違いに納得した人が多かったようだ。
・合わせて読みたい→余ったカレーを使い… 『ケンミンSHOW』おすすめ料理がトレンド入り
(文/しらべぇ編集部・東水 壮太)
対象:全国20代~60代の男女1,342名(有効回答数)