熱海・沼津在住と救助関係者はラーメン無料 民間に拡がる支え合いの輪を取材
3日に発生した熱海市の土石流、いまも20名以上の行方不明者の救助・捜索活動が続く。一方で民間で支援の輪も。
■自家製麺の濃厚な美味さ
麺匠 うえ田は、店内で自家製麺を行なっている。自慢の魚介豚骨ラーメンは、角が立った麺が美しく、漁港の街ならではの濃いめのうま味が特徴的だ。
チャーシューだけでなく鴨ロースも味の広がりを添えている。熱々のラーメンは、避難生活や救助活動を続ける人たちの心まで温かくしてくれそうに感じられた。
この無料施策に対しては、驚きつつ「(こんなことして)大丈夫ですか!?」と店員さんに話しかける客の姿も見られた。
■美容院・和菓子店など拡がる支援
避難所となっているニューフジヤホテル正面の美容院では、「シャンプー・カット・毛染めなどが無料」との手書きポスターを掲出。同じく避難所近くの歴史ある和菓子店・ときわぎでは、被災者に羊羹を提供することをツイートしている。
いまだ行方不明者が多く、救助・捜索が続く熱海。がれき撤去やライフライン復旧なども含めて避難生活が長引く可能性もあり、行政・民間を含めた支援や善意の輪が支えとなるよう祈りたい。
【麺匠 うえ田】
住所:静岡県熱海市渚町8−1
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)