熱海・沼津在住と救助関係者はラーメン無料 民間に拡がる支え合いの輪を取材
3日に発生した熱海市の土石流、いまも20名以上の行方不明者の救助・捜索活動が続く。一方で民間で支援の輪も。
3日に熱海市で発生した大規模な土石流。現在でも22名が行方不明となっており、8日までに9名の死者も報告されている。市役所や中心市街に程近いニューフジヤホテルなどが避難所に指定され、近隣住民は不安な日々を送っている。
1階ロビーでは、着の身着のまま避難した人たちが、寄付された衣料品などを選ぶ姿も見られた。不安定な天候のなか、警察や消防、海上保安庁、自衛隊など1,700名以上による救助活動が続く中、被災者や救助関係者を応援する動きも拡がっている。
画像をもっと見る
■市民や救助関係者はラーメン無料に
熱海市の繁華街に店を構えるラーメン店・麺匠 うえ田では、「熱海市・沼津市在住」「災害支援のために熱海に来た人」に対して、ラーメンやつけ麺、ご飯類などを無料で提供している。
しらべぇ取材班は、エリアを統括する岩田悟士さんに話を聞いた。
■店の常連客も被害に
自身は伊豆稲取の出身という岩田さん。常連客の中にも土石流が起きた伊豆山で働いていた職人さんなどがおり、他人ごとではないという。自分では言い出しづらいという客のために店の入り口には、在住もしくは支援のために来たことを伝えるカードも設置。
始めて1週間弱ということもあり、8日現在でまだ救助関係者が来店して申し出たケースはないとのこと。しかし、避難所となっているホテルが近いこともあってか、被災者の来店はあったと岩田さん。「ツイッターを見た、と来てくれた若い方もいた」と語る。
レジ横には募金箱も設置され、7日付で50,239円を募金した旨の振込証書も置かれていた。