宮沢氷魚、唯一無二の存在感 映画『ムーンライト・シャドウ』で主人公の恋人役
宮沢氷魚が、吉本ばなな原作の映画『ムーンライト・シャドウ』に、小松菜奈演じる主人公・さつきの恋人役で出演。撮影を終えた宮沢からコメントも届いている。
俳優の宮沢氷魚が、吉本ばなな原作の映画『ムーンライト・シャドウ』に出演することがわかった。宮沢は、女優の小松菜奈が演じる主人公さつきの恋人である等を演じる。
■「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー
1989年に刊行され、ファンの中では初期の名作との呼び声も高く、発売から30年以上経った今でも世界中の人々に愛されている、吉本氏の短編集『キッチン』(新潮社)。同作は、その中に収録されている同名の短編小説を映画化したものだ。
等の優しさと儚げな雰囲気に惹かれ、恋人として幸せな時間を過ごしていたさつきだが、等は突然帰らぬ人に。
恋人の突然の死に向き合うことができず、深い哀しみに打ちひしがれるさつきは、以前耳にした“月影現象”に次第に導かれていく。それは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象だった…。
人は、愛する者を失った時、どうやってその喪失感を乗り越えていくのか。主人公・さつきの視点で、「さよなら」と「はじまり」のラブストーリーが描かれていく。
■初主演映画で数々の新人賞を受賞
等を演じる宮沢は、1994年アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ生まれで東京都出身の24歳。2015年の「第30回『MEN’S NON-NO』専属モデルオーディション」でグランプリを獲得し、同誌の専属モデルとしてデビュー。
その後、2017年のTBSドラマ『コウノドリ』で俳優としてもデビューすると、数々の話題作に出演し、初主演映画『his』では、「TAMA映画賞 最優秀新進男優賞」「報知映画賞 新人賞」をはじめとした、数々の新人賞を受賞している。
さらに、2022年前期のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』への出演も控えるなど、次世代を担う期待の俳優だ。
■撮影中は「等」として一生懸命生きた
撮影を終えた宮沢から、しらべぇ編集部にコメントが寄せられている。
「最初に台本をいただいて読んだ時に、自分自身と等に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。
等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、1つ1つのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました。
『ムーンライト・シャドウ』は、いろいろ考え、思うきっかけを与えてくれる、本当に素晴らしい作品になっていると思います。この作品が皆さんのもとへ届くことを楽しみにしていますし、皆さんが少しでも笑顔になってくれることを願って僕たちもがんばりました。
吉本ばななさんの原作のように、日本だけでなく世界から愛される作品になったらいいなと思います。ぜひ楽しみにしていてください」
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(文/しらべぇ編集部・ゆきのすけ)