RAD・野田、ロッキン中止に無念 「ここまで明らかで大きな矛盾」も指摘

出演予定だった音楽フェスが急遽中止に。「『ふざけんな』という気持ちです」などと長文メッセージを投稿した。

2021/07/08 09:00

野田洋次郎・RADWIMPS
(写真提供:JP News)

ロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎が8日深夜、自身のツイッターを更新。野外音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021」の中止、緊急事態宣言下での東京五輪開催などについて言及した。


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■茨城県医師会などから中止要請

8月7日~9日、14、15日の計5日間、茨城・国営ひたち海浜公園で開催予定だった同フェス。しかし、7日に急遽中止することが公式サイトで発表された。安全なフェスの実現に向けて1年以上取り組んできたが、茨城県医師会などから中止要請が事務局にあったという。

8月14日に大トリとして出演予定だったRADWIMPS。ボーカルを務める野田は「数日前に中止の連絡をもらい、ここまで自分の中に溜まっていった個人的な気持ちです」として、無念の思いを吐露する。

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■「国内の産業やイベントが犠牲…やりきれない」

野田を含めた出演者たちは、この夏こそはという思いで臨んでいただけに「無念です」とアーティストたちの気持ちを代弁。

「有観客、無観客に関わらず五輪開催による感染者数の増加はすでにたくさんの専門家の意見でも明らかな中、開催は既定路線として進みました。その裏でこういった国内の産業やイベントが犠牲を払う図式にやりきれない思いです」と心境を記した。

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■個人的な想いは…

学生も多く参加する同フェス。コロナ禍により成人式や文化祭など一生に一度のイベントの機会を奪われ、大きな絶望を味わいながらも、開催を楽しみにここまでやってきた。

しかし、中止という残念な結果に。「こういった“大人の事情”でまた人生にとって大きなイベントを奪われ、それでもなお彼らは黙っていなければいけないのでしょうか」と野田。

「五輪同様最後まで開催を前提にあらゆる準備をする機会を与えてほしかったです。五輪中、五輪後のイベント開催の中止を今要請するというのは、あまりに横暴に感じます。極めて個人的な想いとしては『ふざけんな』という気持ちです」と率直な思いをぶつけた。


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■「明らかで大きな矛盾」と指摘

野田としては、五輪に対しては反対ではなく、安全に無事に開催されることを願っている。しかし、「様々なところから中止、延期要請が出されている五輪は開催でき、その期間中、または直後のフェス、イベントが中止せざるを得ないのかの説明は誰からもありません」と不満も。

さらに、4度目の緊急事態宣言発令の方針が決まったことにも触れながら「その期間中に五輪は開催されます。しかしその期間中また多くの企業や店舗、イベントがまともな補償なしに自粛を余儀なくされます」。

これらを「明らかで大きな矛盾」と指摘した上で「僕たちはどう生きたらいいのでしょうか。いい加減『違う』ことは『違う』と声をあげていい時だと思います」と訴えた。

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(文/しらべぇ編集部・RT

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