ボーイスカウト団員2名がお手柄 レスキューの知識を活かし溺れる女性を救出
人命救助の方法を知っていた10代の少年たちが、苦しんでいた女性を救った。
溺れて苦しむ女性を見て、一刻を争う状況だと判断した少年たち。「ボーイスカウトの訓練で身につけた知識を活かし救ってみせる」。そう考えた彼らが女性を救うまでの経緯を、『TODAY』などアメリカのメディアが伝えた。
■女性の悲鳴を聞いた少年たち
6月下旬のこと、アメリカ・ミズーリ州コロンビアで暴風雨が吹き荒れ、複数の地域で河川の水があふれだす被害が出た。しばらくすると雨が止んだため、ジョセフ・ディーナーくん(16)とドミニク・ヴィエットくん(15)は友人たちと合流して公園に遊びに行くことにしたという。
しかしそこも水につかっており、すぐそばにあるバスケットコートからは女性の悲鳴が響いていた。驚いた少年たちが確認すると女性の頭が水から出ていたというが、完全に溺れるのは時間の問題だった。
■救出に成功
少年ふたりはボーイスカウトの団員で、溺れた人を救う訓練を受けた経験があった。
「僕は水に入る」と話すドミニクくんに続き、ジョセフくんも「分かった、僕もそのつもりだ」と伝え、ふたりは水の中へ。苦しみもがく女性のもとに急ぎ、「僕たちの肩をしっかりつかんでください」と指示した。
その後、ふたりは浸水していない場所まで泳ぐことに成功。女性は病院に搬送されたが、現在の体調を含む個人情報は公表されていない。