コンビニでレジ袋を買った客 「まさかの要求」に店員も困り果てる…
コンビニ店員が遭遇した、有料レジ袋の返金トラブル。法的問題点や店側が取るべき対応について、弁護士にも取材しました。
レジ袋の有料化や感染症対策など、日々買い物をするうえで「店のレジ」を取り巻く環境が、この1年で大きく変わった。しらべぇ編集部では、そうした中で起きている“あるトラブル”について話を聞いた。
■有料レジ袋の返金トラブル
コンビニエンスストアで働くAさん(20代)は、レジ袋が有料になったことで起きたトラブルを経験したという。
「レジで、1枚3円のレジ袋を購入したお客さまがいました。商品を一度レジ袋に詰めたのですが、後から『やっぱ袋いらない』と言われてしまって…」とAさん。
途中で客の気が変わったのか、1度購入した有料レジ袋の返品と返金を求められたというのだ。
■自己都合による返金は「法的に問題」
Aさんは「一度商品を詰めた(使用した)有料レジ袋は、店としても返金対象にはならないので…」と、対応に苦慮したと振り返る。
この有料レジ袋の返品・返金トラブルについて、齋藤健博弁護士は「いったん成立した契約に対し、専ら自己都合による返金を求めることは法的に問題が生じます。これは『契約の拘束力』という問題です。いったん契約が口頭でも成立すると、当事者双方はこれを遵守する債務を負担することになります」と指摘する。