小学生でママになった少女たち イギリスでは今月上旬に11歳で出産
家族にも知らせぬまま母親になった11歳の少女。育児の指導や、十分な精神的ケアが必要な状態だという。
イギリスで最近、11歳の少女が赤ちゃんを出産した。思春期の少女たちは近年どんどん体格が良くなっており、体重の増加は女性ホルモンの分泌と性の早熟につながるという。驚きの事実を『The Sun』『NEW YORK POST』ほかの海外メディアが報じ、波紋を広げている。
■家族は妊娠に気づかず
今月上旬、赤ちゃんを出産したというイギリスの11歳の少女。すでに親子とも自宅に戻っており健康状態は良好だが、家族は『The Sun』とのインタビューで「妊娠しているとは知らず、大変なショックを受けた」などと話している。妊娠したとき少女は10歳だったそうだ。
この少女は妊娠30週を経過していたにもかかわらず、家族が妊娠に気づかなかったことから、肥満の傾向があったのかもしれない。
■幼い妊娠・出産は危険
イギリスでは2014年に13歳少年と12歳少女が親になり、「イギリスの最も若い両親」として話題をさらっていた。だが多くのメディアが今、このたびの件もあわせ、幼い年齢での出産にはトラブルがつきものだと伝えている。
骨盤が小さすぎるうえ、感染症を起こすリスクが高く、早産、低体重、そして妊娠中に高血圧やタンパク尿が生じる子癇前症 (しかんぜんしょう)を起こす例が多いためで、産婦人科医たちは警鐘を鳴らしているというのだ。
■世界では5歳や9歳での出産も
1939年にはペルーのカストロビレイナ州で、5歳7ヶ月の女の子が帝王切開により2,700gの男の赤ちゃんを出産。その報道は世界を仰天させた。
生後8ヶ月で初潮があり、4歳で陰毛が生え、乳房も膨らむなど性の早熟現象が確認され、出産までの様子はフランスの査読付き医学誌『La Presse Medicale』にも掲載された。ギネス世界記録に2004年まであった「世界最年少での妊娠・出産」にも、少女の記録が紹介されたという。
■強姦被害を親に相談できず
さらに2013年、メキシコのハリスコ州では9歳の少女が女の赤ちゃんを出産した。妊娠したのは8歳で、17歳の少年が性的暴行後に逃亡していた。
こうした年齢での妊娠は、ほぼ全てが性犯罪によるものと考えられ、女の子たちは身体に異変を感じても家族に強姦の被害を告白できず、そのまま妊娠月数が進んでしまうケースばかりだという。
■心に秘められた事実
このたび出産した11歳の少女についても、地域のソーシャルワーカーなどが育児の指導や精神面でのケアにあたっているが、豊かな母性を期待するにはあまりにも幼いようだ。
また、赤ちゃんの父親、妊娠にいたった経緯、性暴行の有無など、家族にも黙っていた「何か」を知る必要もあるが、どんな真実が見えてきたところで育児の大変さに変わりはない。赤ちゃんのかわいらしさに触れ、母親になった喜びを少しずつでも見出してくれるよう祈るばかりだ。
・合わせて読みたい→15歳少女が子守中に自宅出産 赤ちゃんの存在隠しゴミ箱に遺棄か
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)