「ヤードポンド法が滅びますように」 衝撃的な短冊に込められた理系学生の願いとは

さすが東工大…と知性を感じさせる短冊。エンジニアを悩ませる「単位」についてのものが話題になっている。

2021/06/30 16:00

■アカウント名にもこだわり

アカウント名だけでなく、IDにも「SI」と入っており、こだわりを感じさせる国際単位系さん。アカウント名を決めた際、ちょうど国際単位系やその他の単位系などについて考えており、このIDとハンドルネームを決めたとのこと。

普段から国際単位系に関する活動をしているわけではないが、それ以来アカウントと国際単位系を表わす「SI」ともに愛着を持って接しているそうだ。


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■短冊に込められた願い

理系の中でも、理学の各分野では各国でSI単位が用いられているが一方、工学分野ではヤードポンド法とSI単位があわせて用いられている。

ヤードポンド法はSI単位が主流の人々にはわかりづらく不便というだけでなく、単位の混同により、火星探査機マーズ・クライメイト・オービターの消失やエア・カナダ143便滑空事故など重大な事故なども起こっているとのこと。

4月に大学生になったばかりという国際単位系さん。「特に専門的な知識が特にあると言うわけではないですが」と謙遜しつつも、「ヤードポンド法が世界からなくなる、というのもまた難しい話ではありますが、そのような事件・事故が少しでも減れば良いと切に願っています」と今回の短冊に込められた願いを打ち明けてくれた。


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■日本規格協会もツイートを紹介

さらに今回のツイートが話題になり、日本規格協会の公式アカウントで紹介されたことに、国際単位系さんは「まさか反応をいただくなどとは思っていなかったので正直にびっくりしています。狙ったところに注目していただけたのは嬉しい限りです」と喜びを見せた。

ちなみに国際単位系さんの1番好きなSI単位は「s(秒)」とのこと。セシウム133の共鳴周波数が基準となっている時間の国際単位だ。

「molを除く全てのSI基本単位はsの定義に影響を受けています。まさにSI単位の基本中の基本というべき存在であり、その存在感に惹かれています」と魅力を語ってくれた。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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