「ヤードポンド法が滅びますように」 衝撃的な短冊に込められた理系学生の願いとは
さすが東工大…と知性を感じさせる短冊。エンジニアを悩ませる「単位」についてのものが話題になっている。
2021/06/30 16:00
天の川を隔てて会うことができなくなった織姫と彦星が、1年に1度だけ会うことができるという七夕。毎年7月7日の夜に、願いごとを書いた色とりどりの短冊や七夕飾りを笹の葉につるし、星に祈る七夕の笹飾りが行われるが、とある短冊がツイッター上で話題となっている。
■学内で見つけた短冊
ただ今話題となっているのはKenさんが29日にツイッターに投稿したツイート。
@東工大 pic.twitter.com/gpWX0kxjz3
— Ken (@m3ssy_ken) June 29, 2021
短冊には「ヤードポンド法が滅びますように」と衝撃的な願い事が。この件に関して、Kenさんに詳しい話を伺ったところ、こちらの短冊は、東京工業大学の学生であるKenさんが学内で見つけたものだという。
他にもたくさん理系ネタの大喜利短冊があったそうだが、個人的には一番好きな短冊で、その内容と記されていた名前から「もしかしたら」と以前からツイッターで繋がっていた、同級生の国際単位系さんではないかと思いツイートしたとのことだ。
■ヤードポンド法とは
短冊に記されているヤードポンド法とは、米国や英国などに使用されている単位系。長さではインチやフィート、面積のエーカー、重さのポンドやオンスといった単位は日本でも比較的知られているだろう。
しかし、世界では国際単位系(SI)であるメートル法が採用されている国のほうが多い。Kenさんによると、「研究の世界ではSI単位系が当たり前」とのこと。エンジニアの間ではヤードポンド法が不便で厄介だというのが共通認識としてあると思われているそうだ。
例えば、ネジをノギスで測って同じサイズの物を買いたいというようなときに,普通はミリ基準のものだが、たまにインチ基準のネジがあり、普通のノギスだとよくわからない大きさが出るので混乱してしまうことから、「なんで残っているんだろうと疑問に思います」と語っていた。
さらに今回、短冊を書いた国際単位系さんにも詳しい話を聞いた。