IOC会長らの広島・長崎訪問に批判の声も 「偽善者が平和を語るジェスチャー」
広島と長崎にそれぞれプライベートジェットで…? 膨大な経費がかかることはお構いなしなのだろうか。
IOC国際オリンピック委員会のトップ2が、東京五輪での来日に絡め、広島や長崎を訪問する予定だという。さっそく世界の大手メディアがその件について伝えているが、コメント欄を見る限り、多くの人が「どこまで日本に迷惑をかける気なんだ」とあきれているようだ。
■お決まりの「スポーツの力で…」
IOCの“ぼったくり男爵”ことトーマス・バッハ会長。そして“はったり男爵”ことジョン・コーツ副会長。この2人が、7月16日に原爆が投下された広島や長崎を訪問することを希望し、日本政府はその日程で調整を進めている。
リレハンメル冬季五輪の1年前からざっと30年近く、五輪開催に合わせて国連総会で「オリンピック休戦決議/スポーツとオリンピックの理想を通じた平和でより良い世界の構築」が採択されてきた。そのスタートが7月16日だそうだ。
■今は「平時」ではない
平時であれば、五輪の開催はもちろん、IOCのトップが広島や長崎を訪問することは、多くの日本人にとって喜ばしいことだっただろう。
だが世界の394万人が新型コロナウイルスで命を落とし、変異株の出現に苦しめられているなか、何がなんでも東京五輪を開催し、感染すれば自己責任でというIOCの冷酷な態度には、反感が強まるばかりだ。