松本幸四郎、手掛けた舞台『夢追う子』配信開始に喜び 「思いが形になった」
歌舞伎役者・松本幸四郎が出演・構成・演出を手がける「第4回日本舞踊未来座=祭(SAI)=『夢追う子』」のオンライン配信が決定。その思いを松本自身が熱く語った。
歌舞伎役者・松本幸四郎が構成・演出・出演し、6月4日~6日に国立劇場小劇場で上演した「第4回日本舞踊未来座=祭(SAI)=『夢追う子』」がオンライン配信サービス「LINE LIVE-VIEWING」で7月1日から20日まで配信される。その配信に先立ち6月24日、都内で会見を開いた。
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■2017年に開始されたプロジェクト
表題に掲げる「SAI」とは、Succession And Innovationの略。「継承」と「革新」の意味があり、日本舞踊への固定概念を打破することを目指して、松本ら日本舞踊協会のメンバーが活動を続けている。
2017年の第1回公演から2019年の第3回公演まで実施。毎回テーマを決めており、2020年の第4回のキーワードは「SAI=祭」を掲げ、「祭とは、神に捧げる舞い。舞うとは、魂を込めて体を動かす姿」とし、夢を持って舞うことを表現する内容に決まっていたが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大で延期になっていた。
■延期を経ての上演に「達成感」
2021年になってやっと上演が実現。舞台『夢追う子』について、松本は「延期されたことで『夢追う子』と2年間向きあうことになり、やっと(開催)されたという達成感はあった」と振り返った。
併せて「中止になったとき、なにかできないだろうかと思い続けた。その中でだれも集まらずに見ていただける方法として映像作品(とオンライン配信)にたどり着いた」と経緯を話す。