マスクなし通勤を同僚に盗撮された男性 6ヶ月間投獄で家族と引き離されるのか…
理不尽に感じる人もいる逮捕劇。しかし今なお続くコロナ禍では、マスク着用は最低限のマナーとも言える。
仕事のためシンガポールに住んでいたイギリス国籍の男性が、マスクを着用せず通勤電車に乗っていたことが原因で逮捕された。イギリスの『Metro』や『Wales Online』が報じている。
■マスクせず電車に乗る
妻と2人の子供とともに、仕事のためシンガポールに住んでいたイギリスの男性ベンジャミン・グリンさん(39)は今、とんでもない窮地に立たされている。
新型コロナウィルスの影響で、例外を除き外出時は常にマスクの着用をと義務付けられているシンガポール。そんな中で5月7日、ベンジャミンさんはマスクを着用せず通勤電車に乗っていたところを、金融街ラッフルズプレイスの近くで同僚に目撃された。
■最高6ヶ月の懲役か
そもそもベンジャミンさんはマスクの安全性を信用しておらず、普段からマスクを着用せずに外出することがあった。そんなベンジャミンさんの様子を、このたび目撃した同僚はこっそり隠し撮りし、動画をFacebookに投稿した。
それを見た何者かが警察に通報し、翌日にベンジャミンさんは起訴された。もしも有罪判決を受けた場合は、最高6ヶ月の懲役刑に直面するという。
■「早く家族に会いたい」
イギリスで新しい仕事が決まっていたベンジャミンさんは、妻と2人の子供がいるにもかかわらず、今回の逮捕で失職。さらにパスポートも没収され、いつイギリスに戻れるか分からない状態だ。
妻子はすでにイギリスに戻っており、ベンジャミンさんはメディアの取材に「早く家族に会いたい」ともらしている。この事態を受け、英国外務国際開発省(Foreign, Commonwealth & Development Office)がシンガポール警察と連絡を取り合い、解決に向け取り組んでいる。
■国により大きな差
若い世代のワクチン接種も進んできた今、マスクの重要性や新型コロナウィルスに対する危機感など、国民ごとに大きな差が生じてきている。イギリスでは、誰一人マスクをしていない光景を目にすることもあるという。
しかし特に清潔感を重んじる国であるシンガポールは、街の環境衛生や秩序の維持について、官民ともに高い意識を見せることで知られている。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)