京急北品川駅の意味深な掲示が話題 新型コロナの意外な影響も
「公衆電話はどこですか」と聞かれたことを発端に、被害を防いだケースもあるという。
2021/06/22 13:45
京浜急行電鉄は、横浜市に本社を置く鉄道会社で日本の大手私鉄のひとつ。その北品川駅に最近意味深な掲示がされたことで、SNS上で話題となっている。しらべぇ取材班は、目撃者とその意図について京急から話を聞いた。
■「伝言がございます」
投稿者のTAROOさんがこの掲示を目撃したのが、今月19日の午後5時頃。「私自身も見たことがないし、他の方も同じ様子」と話す。
こんな鉄道会社の掲示初めてみた。
相当被害数あるんだろうなぁ pic.twitter.com/wgqESVBaJa— TAROO(旧相鉄大好き) (@soutetu_8EXP) June 19, 2021
掲示には注意という大きな文字とともに、「多額の現金をお持ちで、息子さんやお孫さんと、北品川駅でお待ち合わせのお客さま! 伝言がございますので、駅事務室へお越しいただき、駅係員にお声掛けください」と書かれている。
■この掲示は北品川駅だけ
京急広報担当によると、京急のすべての駅の中でこのような掲示をしているのは北品川駅だけ。その理由について「北品川駅が詐欺の現金受け渡し場所になっているから」と話す。北品川駅では2018年から数件、駅員によって現金の受け渡しを防いだことがあるそうだ。
近くに公衆電話ボックスがあるため、「公衆電話はどこですか」と聞かれたことを発端に防いだケースがあるという。
■詐欺被害が減ってくれれば
しかし、新型コロナ感染拡大を考慮し、現在有人改札の窓を締めている。そのため、駅員が乗客の様子を観察することがなかなか難しくなっているという。そのため、今月12日から駅員自らのアイデアで、計4枚の詐欺防止掲示を行ったそうだ。
最後にTAROOさんは「良い取り組みだと思う。この掲示を通して少しでも詐欺被害が減ってくれれば」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)