女性MLBファンがファウルボールを片手で… 驚きのキャッチが大きな話題に
勢いのある重い硬球を、女性が素手かつ片手でキャッチ。すべては我が子を守るためだった。
アメリカのメジャーリーグ(以下MLB)で10日、サンディエゴ・パドレス対シカゴ・カブス戦が行われた。その際、スタジアムの観客席にいた女性ファンがファウルボールを見事にキャッチした動画を、パドレスが公式Twitterで紹介し、大変な反響を呼んでいる。
■スタジアムが大きく沸く
MLBのなかで、日本でも特に注目度が高いカリフォルニアの「サンディエゴ・パドレス」。ホームであるサンディエゴのペトコ・パークでは10日、シカゴ・カブスを迎え、ダルビッシュ有選手が先発投手としてマウンドに立った。
その6回で、あるファウルボールが観客席に飛び込んだ際に、場内がひと際沸く驚きの瞬間があった。
■男性は両手でも捕れず
目の前に飛び込んできたボールに1人の男性が身構えたが、彼はキャッチできず、通路に落ちたボールは横方向に大きくバウンドした。
その瞬間、「もしかしたら自分の頭上に落ちてくるかも」と思った1人が、レクシー・ホィットモアさんという女性。彼女は大きく手を伸ばし、数名が争うなかでスーパーキャッチを見せた。
野球観戦ではありきたりの光景に見えたが、なんとレクシーさんは左手に赤ちゃんを抱っこしていた。素手、しかも右手だけでキャッチしたのだった。
■左手に赤ちゃん、右手にボール
そのスーパーキャッチには、実況中のアナウンサーも「おっと右手でキャッチ。しかも赤ちゃんを抱いていますよ」と大興奮。レクシーさんはメディアの取材に、「とにかくボールを捕ろうと無我夢中だったの。それがこんなに話題になるなんて、驚いているわ」と話している。
試合はカブスに敗れたが、パドレスの公式Twitterでは、むしろレクシーさんのスーパーキャッチのツイートが大きな注目を集めた。「パドレスよりマドレスが強いってわけだ。なんとも悲しいな」というジョークが苦笑を誘っている。
■重い硬球を捕った痛みにも…
コメント欄には「赤ちゃんがいるのになんと危険な」というお叱りの声もあるが、レクシーさんは「とんでもない。それは逆です」と否定する。万が一、我が子の上にボールが落ちてきたらどうなるのか、それを一番に案じたそうだ。
バウンドしても、なお勢いがあったボール。重い硬球を素手で片手でキャッチする勇気は、すべて我が子の身を守るため。手の痛みなど何でもないという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)