「夫の前妻の命を救いたい」と腎臓を提供 優しく勇気あふれる女性が話題に
臓器移植をじっと待つ苦労、そして先が見えないつらさを知っていた女性が、提供を決意した。
最愛の男性の元妻が苦しんでいる。それを知った女性が「助けてあげたい」と申し出て臓器を提供したことを、『Fox News』などアメリカのメディアが報じた。
■腎臓移植を求めた女性
アメリカ・フロリダ州で暮らす女性(59)は、30年ものあいだ高血圧に悩んでいた。そのせいで腎臓の機能は徐々に低下し、ついには担当医より「腎臓の移植手術を受けたほうがいい」「さもなければ、いずれ透析が必要になってしまう」と宣告された。
ショックを受けた女性は男兄弟に声をかけ、「お願い、腎臓を提供して?」と依頼。しかし検査した結果「適合しない」と判断され、あきらめざるを得なかった。その後に娘の腎臓ならマッチすることがわかったが、そちらは妊娠していたため、やはり断念するしかなかったという。
■意外な人物が検査へ
女性はずっと昔に離婚済みで、頼りになる人も多くはいない。だがどうしても腎臓が必要になったためSNSに事情を書き込み、「提供してくださる人はいませんか」と呼びかけた。
それを見て「ならば私が検査を受けてみます」と真っ先に申し出たのは、なんと元夫の婚約者デビーさん(56)だった。すぐに連絡を取り合ったふたりは、病院で検査を受けることに。その結果、デビーさんの腎臓なら申し分ないことが明らかになった。