小川紗良監督、映画『海辺の金魚』完成に感無量 意外な悪戦苦闘エピソードも…
女優の小川紗良がメガホンをとった初の長編映画「海辺の金魚」がまもなく公開。先行して行われた舞台挨拶で小川監督が思いを語った。
女優にして映画監督の小川紗良(以下小川監督)初となる長編映画作品『海辺の金魚』が25日から全国公開となる。それに先駆け8日、東京・新宿で舞台挨拶が行われ、小川監督、主演の小川未祐、福崎那由他が登壇し撮影現場の裏話を明かした。
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■ゆかりの地で撮影
『万引き家族』などを手がけた是枝裕和監督の薫陶を受け、映画監督としてのキャリアを歩み始めている小川監督。
自身初の長編映画となる本作は、自身とゆかりの深い鹿児島・阿久根を舞台に、児童養護施設に入所する18歳の花(小川未祐)、新たに入所してきた8歳の少女・晴海(花田琉愛)の出会いと成長を描く。
■「元々は短編の予定だった」
冒頭、小川監督は、撮影と新型コロナウイルス流行による上映延期などについて振り返り、「主演の未祐さんをはじめ、素晴らしい人たちに集まっていただき、ひとつひとつ手探りでつくってきた作品。公開延期もあったが、今日ここでお披露目できたことが、本当に嬉しい」と感激した様子を見せた。
また初の長編映画を撮影しようとしたきっかけを司会者から聞かれると「元々は短編で、商業作品ではない予定でした。でも脚本、企画書を膨らませていくうちに『これは短編の尺ではない』と感じ始め、撮影監督やプロデューサー、そして阿久根市にも協力を頂き、初の長編を撮り切ることができた」と、柔軟な発想で作品を進化させていったと回答。