東工大生、頭脳でなく「パワー」で難題解決 全国の力自慢に夢と希望あたえる
紙飛行機の性能を競うコンテストにて、奇才を放つ参加者が登場。その驚きの記録に注目が集まっている。
「力こそパワー」とは、フィクション作品における「パワー系キャラ」を象徴するかの如き台詞。その単純愚直さゆえに「脳筋」などと揶揄されることもあるが、近年再評価が著しく「結局、純粋なパワーが一番強いのでは?」という説も多く見かけるようになった。
近ごろツイッター上では、こちらの説を裏付けるかのような力強いツイートが話題となっている。
■コンテスト上位の機体とは…
注目を集めているのは、ツイッターユーザー「てるるん パラシュート東工大一の数弱&化強」さんが1日に投稿した一件のツイート。
投稿にはてるるんさんが大学の「工学リテラシーの紙飛行機コンテスト」にて獲得した賞状の写真が添えられており、てるるんさんは「3位」というかなりの好成績を収めている。
果たしてどのような機体でコンテスト上位に躍り出たのかと期待が高まるが…2枚目の写真を見ると、とてつもなくシンプルに「丸めた紙」が登場。
ツイート本文に「紙を丸めて投げただけで賞状がもらえた」とつづられているように、てるるんさんは「丸めた紙」をぶん投げることで、他の参加者を大きく引き離すことに成功したのだ。
紙を丸めて投げただけで賞状がもらえた。 pic.twitter.com/YCjMXCHg8N
— てるるん🪂 (@terurunchan) June 1, 2021
■「パワー」が「頭脳」に勝利した日
フィクション作品では基本的に「パワー系」や「土(岩)属性」のキャラとは不遇な存在で、自身の半分ほどの体格しかない「スピードキャラ」に瞬殺されたり、戦闘における確率を口にしながら戦う「データキャラ」のからめ手に苦戦を強いられるケースが非常に多い。
しかし時には「結局、純粋に研ぎ澄ましたシンプルなパワーが一番強い」という一撃必殺の浪漫を魅せてくれるため、これこそが「パワー」本来の魅力と考える人も少なくないだろう。
「工学・力学的観点から飛びやすい構造をしているか」でなく、「どうやったらぶん投げやすいか」に特化した紙飛行機(?)を作り、そのうえで上位に躍り出たてるるんさんに同様の美学を感じたツイッターユーザーは多く、同ツイートは投稿からわずか数日で4,000件以上ものRTを記録。
さらには「一見身も蓋もないけど、理にかなってるんだな」「こういう力技で解決するの好き」「レギュレーションの中で最大の成果を出してるんだから、この発想はお見事」など、称賛の声が多数寄せられていた。
そこで今回は、コンテスト3位に入賞した「剛の者」てるるんさんに取材を敢行。シンプルかつ力強い紙飛行機(?)が誕生するまでの、汗と涙にまみれた舞台裏が明らかになった。