「オカマと呼ばれ傷ついた児童に寄り添う」 多様性求め男性教師がスカート姿で教壇に
人と違っていても、悪でも恥ずかしいことでもない。それを子供たちに示すため、先生たちが行動を起こした。
服装が多くの男児と少し違っていたことで、からかわれた児童がいた。「これではダメだ」と考えた男性教師たちがスカートをはいて子供たちの前に立ったことを、『Metro』など海外のメディアが報じている。
■いじめられた男児
スペインの小学校で、ひとりの男子児童がかわいらしいアニメ柄のTシャツを着て登校した。それを見た他の児童たちの反応はイマイチで、一部の子供たちは「オカマだ」などと騒いだという。
Tシャツを着ていた児童はこれに傷つき、結局は服を着替えるしかなかった。その様子を見ていた先生たちは、「これではいけない」「なんとかしなくては」と考えた。
■教師たちの決意
ひとりの男性教師(37)は「寛容の精神を子供たちに教えたい」と考え、5月上旬からスカートをはいて教壇に立つようになった。同僚のうち1名も「なら僕も協力しよう」と決め、そちらもスカートをはいて教えるようになったという。
この取り組みについて、教師たちは「リスペクト、多様性、男女共学、そして寛容の大切さを教えるのが学校です」「好きな服装でいいんだよ!」とツイート。「洋服に性別はない」とも主張した。