チコちゃんが旅館の部屋にある「謎スペース」を解説 じつは法律も存在していた
『チコちゃんに叱られる』で旅館に設置された謎スペースについて解説。明治時代にきっかけがあった。
29日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「旅館の窓際にある『あのスペースって何?』」が注目を集めている。
■チコちゃんの答えは「元廊下」
旅館の部屋の窓際にある、和の雰囲気ただよう謎のスペース。机とイスだけある不思議な空間だが、チコちゃんによると「元廊下」なのだという。
もともと長い廊下だったところを部屋ごとに区切ったことから生まれたスペースであり、名前は「広縁(ひろえん)」。多くの旅館で、部屋と部屋の内側に廊下がある。
■明治時代以前の名残
しかし、明治時代以前に建てられた旅館は、廊下が各部屋を取り囲むように設計されており、部屋の外側につけられることが多かった。かつての宿泊客たちは外側を囲む外廊下(広縁)を使って部屋に出入りしていた。
この様式は旅館に限ったものではなく、江戸時代までの日本建築特有のものである。部屋を廊下で囲うことで、開放的なスペースが増え、壁に窓をつけるよりも多くの光が入ってくるつくりなのだという。
さらに外廊下は、長期滞在の宿泊客が自らの洗濯物を干したり、自炊したりスペースとしても活用されていたようだ。