1億円当選の宝くじを真の購入者に返した男性 「今どきなんて正直者」と称賛の声
正直者の男性とその家族。彼らにもきっと良いことが起こるだろう。
ひょんなことから1枚の宝くじを手に入れたアメリカの男性。それが1億円超に当選していることが判明し、その後の男性が取った行動に驚きと称賛の声があがっている。『CBS Boston』『INSIDE EDITION』など海外メディアが報じている。
■宝くじを購入した常連客
マサチューセッツ州ハンプデン郡のサウスウィック市に住むアビ・シャーさん。彼の両親はコンビニエンスストアを営んでいる。数週間前、リー・フィエガさんという女性がそのコンビニに来店し、マサチューセッツ州宝くじの『ダイアモンド・ミリオンズ』を30ドル分購入した。
リーさんはその場で確認したところ全てのくじがはずれとわかり、アビさんの母親に「これ、ゴミです。よろしく」と手渡して帰って行ったという。
■祖母の一声で当選くじを返す
後日、アビさんはゴミと化した宝くじを眺めていた。すると、そのうちの1枚が1ミリオンドル(約1億900万円)に当選していることが判明した。
「当選くじを発見だなんて、超ラッキーだ」と喜んだアビさんは高級車のテスラを購入し、残りのお金は何に使おうかと、考えるだけでワクワクしたという。
だがリーさんはコンビニの常連客で、母親は宝くじのゴミを捨てたのがリーさんだと知っている。彼はやはり家族に相談することにした。
すると祖母が「当選くじをもらうのはよくないわ。リーさんに返しましょう。これがあなたの幸運なら、必ずまた良いことが起こるから」と助言。アビさんは、リーさんに返すことを決意した。
■「彼らは純粋に優しい家族」
リーさんを見つけたアビさんは、すかさず「この宝くじ、当選しているよ」と手渡した。彼女は驚きと嬉しさとで、その場で泣き出してしまったという。
コンビニの常連客によると、経営者のシャーさん一家は「みんな正直で純粋で、優しい家族なんだ。話すだけでそれが伝わってくる」とのこと。
一家は地元メディアからかかってくる電話の対応に追われ、このニュースには「素敵な男性と家族だわ」「今どきこんな正直者がいるとは。彼らにはいつかきっと良いことが起きるだろう」と、驚きと称賛のコメントが続出している。
■宝くじで高額当選した経験は?
しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女3,140名を対象に調査したところ、「宝くじで100万円以上の高額当選した経験がある」と回答したのは全体の5.4%だった。
性年代別では20代男性、次いで10代男性が高く、若い層に高額当選者が集中していることが分かった。該当者がその大金で何を買ったのかも気になるところだ。
正直者のアビさんは1億円でさまざまな物を買うことができたが、彼の良心が罪悪感を抱きながら暮らすことを許さなかったのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代の男女3,140名 (有効回答数)