「娘の遺灰を違法薬物扱いされた」 父親が警察と市を相手取り提訴
大事な我が子の遺灰を、ドラッグと勘違いされたとしたら…。幼い子に先立たれた男性が、悲惨な経験をした。
■「やめてくれ」と懇願
この小瓶に詰められていたのは、男性が大事に保管していた娘の遺灰だった。それを瓶ごと奪われ中身を出された男性はひどいショックを受け、「やめてくれ、それは俺の娘なんだ」「娘を返せ、頼むから」と大声を上げて懇願した。
警官たちは容器に違法薬物が入れられている可能性を考えたというが、遺灰を雑に扱われた男性はひどい心的ダメージを受けた。
■父の悲しみと怒り
この件で激怒した男性は、警察と市を相手取り損害賠償を求めることを決意した。警察側は「男性の説明に間違いない」と認めてはいるが、男性の権利を侵害した事実はないと主張。
かかわった警官のひとりは、「薬物を入れる目的で似たような物が使われた例が以前にあった」と話している。この件に関する裁判は、2022年夏にスタートするという。裁判所がどのような判断を下すかに、注目が集まりそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)