霊能力を信じる10代少女をだました男に実刑判決 「霊が君を抱きたがっている」
「死んでしまった憧れの人と心を通わせたい」。そんな少女の思い込みを、ある男が利用した。
■だましの手口
元恋人は「故人にはかなえたい願いがある」「それは俺の体を通して君を抱くことだ」と女性に話し信じ込ませ、何度も関係を持った。
その後は「彼のために祈ってやれるよう、祈祷の道具を購入したい」「そのためにはお金がいる」と話して女性に売春させ、自分の借金返済などにあてるようになった。
■意外な事実発覚と下された判決
異変に気づいた女性の姉は、2015年秋に思い切って通報。「妹が売春している」「そのお金をある男にすべて渡しているようだ」という話を聞いた警察が捜査を始めたところ、まずは亡くなったという男性が実在しないこと、全ては女性の想像だったという驚きの事実が判明した。
それでも男性の存在を信じ、恋に落ち、売春までしてお金を稼いだこの女性。精神的にもずいぶん不安定だったといい、うつ病などの診断が下ったことを現地のメディアが報じている。
元恋人は今年ようやく容疑を一部認め、20日に懲役1年の実刑判決を言い渡され罰金の支払いも命じられた。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)