我が子のスポーツ試合で殺人未遂 別居中の妻にナイフを振りかざした夫が逮捕に
母親は無事だったが、息子が受けたショックは非常に大きいという。
息子が所属するチームのフットボールの試合を観戦していた母親が、不仲で別居中だった夫にいきなり襲われた。大勢の子供たちがいる目の前で起きた恐ろしい殺人未遂事件の話題を、アメリカの『FOX』などが報じている。
■2丁のナイフを持った男
アメリカ・カリフォルニア州オレンジ郡のアナハイムにあるスポーツ施設で、このほど行われた小学生を対象としたフラッグフットボールの試合。応援のため、会場には多くの保護者や子供たちが集まり盛り上がっていた。
しかし状況は一変。応援席に現れた男がナイフ2丁を手に握りしめ、すさまじい形相で1人の女性に向かって歩き出したのだ。
■容疑者は選手の父親
男は試合に出場していた少年(9)の父親で、家族とは別居していたラッセル・ハッジス(43)。ターゲットにされた女性は、少年の母親でハッジス容疑者の妻だった。
同容疑者の殺意は明らかで、応援席の保護者たちがざわつき、異変に気づいた妻は悲鳴を上げて逃げたため無事だった。たまたまその場にいた非番の警察官がハッジス容疑者に飛びかかり、見事に捕獲。仲間を呼んで現行犯逮捕につながった。
■接近禁止命令も
この事件の数週間前、乱暴な性格のハッジス容疑者は「家族に近づかないように」と裁判所から接近禁止命令が下されていた。そのなかで殺人未遂事件を起こした罪は重く、オレンジ郡地方検事局は「断じて許されない」と述べている。
殺人未遂、銃刀法違反、裁判所命令への違反、児童虐待など複数の罪を犯して起訴されたハッジス容疑者。有罪判決なら、最大で終身刑が言い渡される可能性があるという。
■「子供たちにケアを」
大好きなフラッグフットボールの練習に励み、事件当日も試合に勝つことだけを目標に頑張っていた幼い息子。チームメートの目の前で父親が刃物を手に母親を襲い、逮捕されたことに、心にどれほど深い傷を負ったことだろう。
幼少期のトラウマは、その後の人生にも暗い影を落とすことがある。ショックを受けた少年やチームメートに心理面での十分なケアを、と心配する声が多いという。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)