獣医師の男性が111歳で長寿記録更新 健康の秘訣は「鶏のある部分を食べること」
オーストラリアの高齢男性が語った、珍しい健康長寿の秘訣が話題に。あなたも食べてみたい…?
オーストラリアで、このたび「最も長寿な男性」の新記録を打ち立てた満111歳の男性が、テレビ局の取材に応じた。そこで語られた長寿の秘訣は、他に聞いたことのない非常に珍しいものだった。イギリスのメディア『Mirror』『SKY NEWS』などが報じている。
■111歳124日の新記録
現在、オーストラリア人男性の最高長寿の記録を誇っているのは、クイーンズランド州マラノア地域で広大な牧場を経営していたデクスター・クルーガーさんだ。
2002年にジャック・ロケットさんという男性が打ち立てた「111歳123日」という記録を塗り替えたデクスターさんは、「111歳124日目」にオーストラリアの公共放送局『ABC』の取材に応じた。そこで語られた健康長寿の秘訣が、世界の人々の関心を集めている。
■鶏の珍味が大好物
デクスターさんは今、片田舎の養護施設で暮らしながら自伝や詩の執筆に余念がない。施設の人々も、素晴らしい知能と記憶力だと絶賛している。そんなデクスターさんがABC局の取材で、健康長寿と達者な頭脳についての秘訣を尋ねられた。
すると「食べ過ぎないことが大事だ。太るのはよくないね」「塩、砂糖、脂肪どれもたっぷり摂る」「週に1度、必ず鶏の脳を食べる。大変な珍味だよ」と、いささか予想外の答えも飛び出しという。
■新鮮な野菜と果物も
じつは獣医師でもあったデクスターさん。健康な鶏であることが絶対の条件だが、含まれる成分や特殊な栄養を理解したうえで、その脳を食べていた。鶏の脳は一羽からひとつしか採取できず、眼球よりも小さくてスポンジのような特殊な食感。しかし脂質に富んでいる。
また、畑や果樹園も持っていたデクスターさんは、そこで育てた新鮮な野菜や果物を日々たくさん食べ、アルコールは少し楽しむ程度。生きがいのため、牧場経営には90代半ばまで関わったという。
■ストレスは大敵
「父は外出もほどほどにシンプルで静かな暮らしを愛し、馬や牛に囲まれ、はるかにストレスの少ない時代を生きてきました」と話すのは、息子のグレッグ・クルーガーさん(74)。今のコンピュータ社会では考えられないリラックス感も、健康長寿につながったと考えているという。
あと3年、114歳148日まで生きたクリスティーナ・コックさんという女性の記録を打ち破ることができれば、デクスターさんは「最高長寿のオーストラリア人」として認められることになる。だが本人にそうした気負いはない。「生きるのが面倒くさくなるまでは、生きようかなと思う」そうだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)