体調不良の相談を教師が「薬を買えば?」と一蹴 修学旅行先で生徒が死亡する悲劇
思い出に残るはずだった修学旅行。それに参加した女子生徒が、旅先で死亡した。
生徒を引き連れ海外を訪問した教師たちが、体調不良を訴える女子生徒を病院に連れて行くことを怠った。生徒の体調はさらに悪化し、旅先で死亡。その経緯を、イギリスのメディア『Bristol Live』などが報じている。
■体調を崩した女子生徒
2019年のこと、イギリスで暮らしていた女子生徒(17)が風邪のような症状を訴え、学校を2日間続けて休んだ。
その後、体調が良くなったことから、予定されていた修学旅行に参加。行き先はアメリカの東海岸で、同生徒は12月14日に学校の仲間や引率の教師たちと一緒に出発した。
■旅先で死亡
しかし生徒の体調は再び悪化し、肺感染症を疑うように。発熱しせきもひどくなったが、教師たちは特に気にする様子もなく、歴史ある街巡りに夢中になっていたという。
生徒はさらに弱ったものの、「置いていくわけにはいかない」という教師たちの言葉に逆らえず旅を続行。体調不良について聞かされた教師は「感染症ならもっと高い熱が出る」「薬を買って飲んだらいい」と伝えるのみで、病院に連れて行こうとはしなかった。
そして12月19日に同生徒はホテルで倒れ病院に搬送されたが、手遅れでそのまま死亡。気管支肺炎と敗血症が招いた死だった。