サッカー練習中に9歳少年が落雷で死亡 父親やチームメイトの目の前で…
雷の音が遠くから聞こえてきたら、「近くに落ちるかも」という気持ちで警戒することが重要だ。
サッカーチームに所属し、いつものように練習に励んでいた男の子。だが家族や仲間がいる目の前で、雷に打たれて亡くなった。悲しい事故の話題を、『The Sun』や『People』など海外メディアが報じている。
■練習中に起きた悲劇
イギリス・ランカシャー州のブラックプールに住み、サッカーが大好きで、金髪のカーリーヘアがかわいらしい9歳のジョーダン・バンクスくん。11日、チームメイトとともに自主練習に励んでいたなか、当然の雷雨に見舞われた。
それでも練習を続けていたところ、ジョーダンくんを稲妻に直撃。その場で倒れて意識を失って病院に救急搬送されたものの、息を吹き返すことはなかった。
■父親の目の前で
練習に付き添っていたのは、ジョーダンくんの養父ダニエル・ベッグさんだった。サッカーチームの指導者になることを目指しており、事故当時は車の中でそのオンラインセッションを受講していたという。
ダニエルさんは自身のインスタグラムに、ジョーダンくんと手をつないでいる写真を投稿。息子のすぐ近くにいながら救えなかった無念さと、「一番明るく美しい星を失ってしまった私たち。世界が止まってしまったかのようです」と悔しさをつづっている。
■人気者だったジョーダンくん
少し離れた地方に住む幼なじみのCJくん(9)は、事故の知らせを聞いてサッカーボールと花束を持ち、ジョーダンくんの元を訪れた。
「とても悲しい。僕たちは幼少期から一緒にサッカーをし、幼なじみで親友だった。彼は人気者でとても面白くて、優しいんだ。チャリティー活動もやって、お金を集めたりしていた」と語っている。
ジョーダンくんが所属していたサッカーチームも、哀悼の意を捧げている。スタッフは「スーパースターだった彼を失い、誰もが悲しんでいます。本当に残念です」と述べ、サッカー協会と協力しながら、遺族やチームメイトを支援する方法を模索していくという。
■サッカー少年10名が死亡した例も
悪天候の下では、雨から身を守ることができたとしても稲妻に襲われることがある。ウガンダで昨年8月、サッカーの練習だったジュニアユース・チームが落雷事故に見舞われ、少年10名が命を落とした。
激しい雷雨に練習をやめ、全員が近くのかやぶき屋根の小屋に避難したものの、その小屋に雷が落ちたという。
空がみるみる暗くなってきたと思うと、いきなり始まる強い雨と雷。近年はゲリラ豪雨も多発しており、あらかじめ朝に天気予報をチェックする、悪天候なら屋外で遊ばない、スポーツの練習やイベントも、早めに切り上げの判断をすることが重要だ。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)